朝日新聞はなお、日本国民の声に背を向けるのか|ケント・ギルバート × 山岡鉄秀

朝日新聞はなお、日本国民の声に背を向けるのか|ケント・ギルバート × 山岡鉄秀

英語表現訂正要望から、まさかの「メタタグ」問題に発展! ケント・ギルバートさん、山岡鉄秀さんが、朝日新聞と直接対決。前代未聞のやり取り、その全記録が書籍化! 朝日が自ら語った言葉に見え隠れする日本軽視、自己保身という闇を余すところなく暴き出した「第一級資料」である『日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録』。そのまえがきを公開!


日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録

左側:山岡鉄秀氏、右側:ケント・ギルバート氏

英語表現訂正要望から、まさかの「メタタグ」問題に発展! ケント・ギルバートさん、山岡鉄秀さんが、朝日新聞と直接対決。前代未聞のやり取り、その全記録が書籍化! 朝日が自ら語った言葉に見え隠れする日本軽視、自己保身という闇を余すところなく暴き出した「第一級資料」である『日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録』。そのまえがきを公開!

朝日新聞にまだ残っているはずの、良心ある記者のみなさんに、私たちは強く訴えます。多くの日本国民の疑念の声に、それでもなお背を向け続けるのですか、と。

私たちは今回、朝日新聞との直接対話を試みました。非難するためではありません。対話を通じて、朝日が良心に目覚め、現在の論調を変化させる可能性をわずかでも引き出したかったからです。

言論の場で、立場の違いをのりこえて議論したいと、お互いの書簡すべてを公開しながら、正々堂々、フェアな論戦を挑んだのです。

まず初めに、日本では「誤報」と訂正した慰安婦問題について、英語版の記事では相変わらず「性奴隷」と印象づける表現を使い続けているのはおかしいと、私達は英語ネイティブスピーカーの観点から問題提起すべく、2018年7月6日、賛同者1万411筆の署名とともに、東京・築地の朝日新聞東京本社を訪問し、質問書を編集局幹部や広報部長らに手渡しました。

その後、朝日側の回答のなかで「慰安婦訂正記事の英訳版を掲載している」と指定されたページが、検索でヒットしないように工作されていたことが発覚します。要は英語圏の人たちに「誤報」の事実を読ませないようにしていたわけです。結局、朝日は私たちの計7回にわたる申入れに対して、河野談話など他人の権威を借りながら逃げ続け、正面から答えないまま、こちらの要望を全部はねつけ、議論をシャットアウトしました。

英語の表現については、語学の能力や知識次第で理解の程度に違いがありうる問題です。しかし、検索回避については、最重要の訂正記事2本だけが小細工されていたのは動かしようのない事実です。その姑息さに多くの人が怒るのは当然でした。しかし朝日新聞はどれほど論理の不整合を突かれても、問題を認めず、あくまで「作業ミス」だったと強弁したのです。

今回の私たちの試みによって、数々の疑問点に納得のいく答えをひとつも出さないまま、かたくなにすべてを否認し続けた朝日新聞社の、これまで証明できなかった、世間の認識をはるかに上回る真の闇、「悪意」と「故意」の存在が暴かれたのではないでしょうか。

巻末所収の朝日新聞の回答は、同社の本質を研究する上での第一級資料です。日本という国と日本人を貶めるためなら、手段を選ばず、不都合な問題を隠し通す。これまで幾度も同じパターンの報道不祥事を起こしてきた故意犯・確信犯の体質が、彼ら自身のことばで余すところなく語られています。

朝日新聞が自発的に悔い改めて反省することはないでしょう。だからこそ、私たちの戦いは続きます。この戦いに加わっていただける、勇気ある方々からの反響をお待ちしています。

ケント・ギルバート

山岡鉄秀

関連する投稿


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

日本側の慰安婦問題研究者が、「敵地」とも言うべき韓国に乗り込み、直接韓国の人々に真実を訴えるという、大胆で意欲的な企画が実現した。これまでになかった日韓「慰安婦の嘘」との闘いをシンポジウムの登壇者、松木國俊氏が緊急レポート!


小西、杉尾、石垣、福山、蓮舫……立憲民主党という存在の耐えられない軽さ|坂井広志

小西、杉尾、石垣、福山、蓮舫……立憲民主党という存在の耐えられない軽さ|坂井広志

緊迫する国際情勢を受けて、立憲民主党はさぞかし安全保障をめぐる問題に真摯に向き合うと思いきや、そうではなかった――。自称〝憲法学者〟である小西洋之議員だけではない。立民の質問には、あきれるほど軽く、また本質から外れたものが実に多くみられる。(サムネイルは立憲民主党「国会解説2023」生配信より)


尾崎豊没後31年に想うこと 生き続けることの意味|山岡鉄秀

尾崎豊没後31年に想うこと 生き続けることの意味|山岡鉄秀

尾崎豊がこの世を去ったのは1992年4月25日。尾崎と同い年の私も偏差値に偏重する無味乾燥な管理教育に辟易としていたが、当時の私は、人のバイクを盗んで暴走したり、夜の校舎の窓ガラスを壊して回ったりするのは馬鹿げたことだと思っていた――。(サムネイルはアルバム『ALL TIME BEST』)


評価できる新たな謝罪の回避|西岡力

評価できる新たな謝罪の回避|西岡力

尹錫悦韓国大統領が先週訪日した時、私は韓国にいた。韓国のマスコミでは、尹大統領が戦時労働者問題で大きく譲歩したとして、岸田文雄首相が明確な謝罪の言葉を述べるかどうかに注目が集まっていた。


「シンゾーと同じ意見だった」トランプ前大統領、緊急メッセージ!|山岡鉄秀

「シンゾーと同じ意見だった」トランプ前大統領、緊急メッセージ!|山岡鉄秀

押し寄せるグローバリズムがなぜ脅威なのか? それは繰り返し述べているとおり、極めて覇権主義的、独裁主義的性格を持っているからだ。そんなグローバリズムの脅威に対抗できるのは、健全な愛国心に基づく国際的連携だ。


最新の投稿


【読書亡羊】原爆スパイの評伝を今読むべき3つの理由  アン・ハーゲドン『スリーパー・エージェント――潜伏工作員』(作品社)

【読書亡羊】原爆スパイの評伝を今読むべき3つの理由  アン・ハーゲドン『スリーパー・エージェント――潜伏工作員』(作品社)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】思考停止に繰り返される「多様性・反戦アピール」|藤原かずえ

【今週のサンモニ】思考停止に繰り返される「多様性・反戦アピール」|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員の靖国参拝の情報を赤旗と毎日新聞にリークした者を突き止めようとする防衛省と、防衛省内にいる内通者を守ろうとする共産党――事の本質は安全保障に直結する深刻な問題だった。


いきなり示された自民党改革案 このままでは承服できない!|和田政宗

いきなり示された自民党改革案 このままでは承服できない!|和田政宗

3月6日、党改革案がいきなり示された――。自民党はすでに国民の信頼を失っており、党運動方針案に示したように「解体的出直し」をしなければ生き残れない。


【今週のサンモニ】陰謀論にしても雑過ぎる佐高信|藤原かずえ

【今週のサンモニ】陰謀論にしても雑過ぎる佐高信|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。今週は久々の登場の佐高信氏が相変わらずだったようです。