「野党攻撃のツイート」というウソ
メディアだけではなく、批判の目は野党にも向けられている。
8月13日、今井雅人氏(立憲民主党)の国会での発言「閣僚なら靖国参拝するな!韓国は遺憾の意を表明してる!日韓関係改善の障害!韓国に配慮をしながら行政に携われ!」を紹介し(動画も添付)、《韓国のために『閣僚は靖国参拝するな』と国会で主張するのが立憲民主党です》とコメントしている。
8月4日、厚生労働委員会での長妻昭氏(立憲民主党)の発言「医療行政の正念場!皆さん、コロナの恐怖に震えてる!」を紹介したうえで(動画も添付)、《今日も批判だけで不安を煽る立憲民主党。そもそも本当に皆が恐怖に震えてるなら人出は減少してる筈では?》と述べている。
森ゆうこ氏は「全く違う内容のフェイクニュースを作り上げ」と語り、しんぶん赤旗は「ウソ情報で野党攻撃のツイート」と報じているが、これらのツイートのどこがウソ情報なのか。
「!」は「Dappi」の主観だろうが、引用した言葉にウソはない。また、「野党攻撃」というのも正確ではない。野党議員でも評価できる発言には率直に賛辞を送っている。
6月11日のツイートでは、立憲民主党の松原仁氏の拉致問題解決に向けた質問に《その通り!》などとコメントし、外務省の真摯な対応が見られないことに《どこか他人事の外務省が腹立たしい》と不満のコメントを出している。
同じく、国会で国民民主党の玉木雄一郎代表がコロナ禍で困っている事業者の家賃支払いについて早急に与野党協議を行うよう求めたことに対し、《その通り!雇用を守るために与野党が協力しないといけない》(20年4月29日)と賛辞を送っている。
問題となったツイートのどこが問題なのか?
問題は、「Dappi」のどのツイートが小西、杉尾両氏の名誉を毀損したのか、である。11月8日、ジャーナリストの岩上安身氏によるインタビューのライブ配信で、小西氏はあるひとつのツイートを示しながら、「これですよ!」と明言している。
では、そのツイートとはどのようなものか。
《門田隆将「朝日や毎日は自殺した近財職員の元上司が『改竄はやるべきでないが野党から追い詰められ少しでも作業量を減らす為にやった』という音声部分はカットし事実と真逆の報道。近財職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間吊しあげた翌日に自殺」》と「Dappi」は門田氏の記事(要約)を紹介したうえで、《左派メディアは野党に都合が悪いことは報じない》(20年10月25日)とコメントしたものだ。
このどこが問題なのか。
「Dappi」が引用した門田氏の「新聞に喝!」(産経新聞20年10月25日)には、こう書かれている。
「平成30年3月5日、福島瑞穂氏(社民)、森裕子氏(自由)ら野党は近畿財務局に乗り込み、数時間も居座り、押し問答を続けた。また東京では翌6日、民進党の杉尾秀哉、小西洋之両氏が財務省に乗り込み、約1時間、職員をつるし上げている。当該職員(赤木俊夫氏)の自殺はその翌日の7日だった」
小西、杉尾両氏が財務省の役人を1時間吊し上げた翌日に、赤木氏が自殺したのは事実だ。
「Dappi」のツイートに問題があるとすれば、小西、杉尾両氏が赤木氏を吊るし上げ、それによって赤木氏が自殺してしまったと読める点だ。ここは反省が必要だろう。
だが、所詮「この程度」なのである。朝日をはじめとした左派メディア、野党と野党支持者による「反安倍キャンペーン」に比べれば、取るに足らない。
さらに驚くべきことは、小西氏が先のライブ配信で、産経新聞と門田氏に対しても訴訟を起こしたと明らかにしたことだ。
実は、小西氏は事あるごとに「法的措置を取る」とツイートしている。