なべやかん遺産|「許せないゴジラ」

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芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「許せないゴジラ」!


ハリウッドゴジラのアナトミーみたい。

回転寿司レベルのゴジラデザイン

これは本家日本でも同様で、アニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』(2017)『GODZILLA 決戦機動増殖都市』『GODZILLA 星を喰う者』(2018)のゴジラ・アースもカッコ良さから遠のいてしまっている。

そして、『ゴジラs,p』のゴジラデザインも同様だ。物語が面白い事は認める。

だが、アニメの面白さであって実写特撮の面白さではない。アニメ好きな人は好きだろうなと感じる作品に仕上がっている。

マイナス部分を吹っ飛ばすのは、主役であるゴジラがどれだけかっこいいかにかかっている。ゴジラとは全く関係の無い怪獣であればどんな姿でも構わない。

でも、主役になる怪獣は圧倒的なカッコ良さがあればあるほど作品価値は高まる。怪獣作品はストーリーの良さだけでは駄目なのだ。

どちらのアニメ作品も「今までと違ったゴジラデザインをしよう」このような思いがデザイナーの頭に浮かびそれがデザインに出たのだと思うが、それが妙な方向に向かっている気がしてならない。

もはやゴジラの亜流としか思えなくなっている。

回転寿司で赤貝やアワビの高級品を食べると、回転しないお高いお寿司屋さんとは見た目の違う赤貝やアワビが出て来る。あきらかに違う貝のように見えても所属する科は同じなので堂々と名乗っているのだ。

ハリウッド版もアニメ版もこれと同じだ。デザインは回転寿司レベルなのだよ。

もっとワクワクさせてくれ!

怪獣映画というのは、ストーリーが面白くても怪獣がカッコ悪いのはマイナス。逆にストーリーがつまらなくても怪獣がカッコ良ければ歴史に残る。そして、商品の売れ方も大きく違う。

ハリウッド版もアニメ版もゴジラ科の商品だから自分も買うよ。でも、仕方なく買っているのだからね。カッコ良いゴジラであればもっともっと買っている。破産するほど買っている。

だから破産せずに済んでいるから有難いと言っちゃえばそれまでだが、せっかくの楽しみがマイナスになるのが悲しい。
 
よりゴジラを知ってもらいために『GODZILLA -History of Formative Arts 1954-2016-』を是非買って貰いたい。

写真の大きさだけでなく鮮明度が良いので、ゴジラの皮膚のモールドが凄くよくわかる。これがゴジラ、これぞゴジラ、ゴジラという怪獣をより理解出来る本当に素晴らしいフォトブックだ。

今後はもっとワクワクさせてくれるデザインをしてくれよ。オリジナルからのレイプデザインはNGでお願いします。

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