レーガン米大統領「バイデンは純粋なデマゴーグだ」
以下では、2021年1月20日以降、民主党バイデン政権が誕生した場合に、その対外政策はどのように展開されるか、またそのなかで日本はいかなる政策を取るべきかをテーマに、問題点を整理したい。
まず、ジョー・バイデンとはいかなる人物か。 かつてソ連崩壊を主導したロナルド・レーガン米大統領は、バイデン上院議員(当時)について、日記に次のように記している(1987年6月15日)。
「(副大統領らと)いま、大統領選に出馬しているバイデン上院議員について若干話した。昨晩、ハーバード大学のジョン・F・ケネディ・スクールで彼が話している様子をCNNで見た。弁舌さわやかだが純粋なデマゴーグだ。レーガン・ドクトリンからアメリカを救うため立ち上がったそうだ」
はたして、その後バイデンが、「弁舌さわやかだが純粋なデマゴーグ」を脱して、発想から行動に至るまで、飛躍的な転換を遂げたと言えるか。残念ながら、楽観できる材料は見当たらない。