韓国と左翼活動家に利用されてきた原発“汚染水”問題|赤津今朝二

韓国と左翼活動家に利用されてきた原発“汚染水”問題|赤津今朝二

日本国内の左翼のデマから始まり、それを韓国が国際的なディスカウントジャパン戦略として大いに利用する――慰安婦問題と全く同じ構図が福島原発の処理水を巡っても形成されている。福島を貶め、苦しめ続けるデマと風評の数々。マスコミが一切報じない被災地復興を妨害する「真犯人」の正体。


Getty logo

はっきり断言しよう。これは日本と日本人に対する明確な悪意と差別であり、火のないところに煙を立てて日本の国益を毀損させようとする計画的戦略に基づいたプロパガンダ攻撃である。だからこそ、たとえ科学的根拠ゼロの馬鹿げた言いがかりであろうが、韓国の日本に対する攻撃、悪意と執念を過小評価してはならない。

たとえば韓国は、福島の食品についても処理水同様の言いがかりをつけ続けてきた。驚くべきことに、この件ではすでにWTO(世界貿易機関)は訴訟の最終審で、韓国の不当な言いがかりと感情論に屈してしまっている。韓国の執念深いロビイングによって事実はないがしろにされ、福島の農家が努力の末に成し遂げた復興とその成果、尊厳が、悪意の差別主義者たちにいとも簡単に踏みにじられた。“日本国内の左翼のデマから始まり、それを韓国が国際的なディスカウントジャパン戦略として大いに利用する”。これは慰安婦問題でも見られた構図そのものではないか。

しかも、日本国内ではフクイチに関連しての韓国の戦略と、その悪辣さが保守層にすら広くは知られていない。慰安婦問題同様に、韓国はこれまで着々と戦略と攻撃を重ねてきたのに、だ。

反政府に利用できるなら手段を択ばない左翼活動家

Getty logo

同じ農業の話でいえば、最近も左翼活動家らやマスコミの妨害によって日本の農家たちに大きな不利益が生じた。種苗法改正が、誤った世論誘導によって頓挫したのである。

知っての通り、日本の農業は非常に高品質な作物と匠の技のような品種改良技術が誇りだ。しかし最近は、日本が長年の試行錯誤で苦労して開発した品種が中韓に盗み出され、莫大な利益や国際的な輸出市場が奪われているという。今回、種苗法改正の阻止によって日本の国益をますます毀損させ、自国の国益を増大させることになった中韓は、ほくそ笑んでいることだろう。
https://www.sankei.com/region/news/200619/rgn2006190015-n1.html
https://smartagri-jp.com/agriculture/1543

しかし、普段”弱者の味方”“反差別”だのと気取っている左翼連中は、こうした日本の国益が棄損されることはもちろん、農家の苦しみにすら沈黙する。なぜならば、連中にとっての“弱者”は、自分達の反政府活動に利用価値があるかどうかだけで決めているからだ。

関連する投稿


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


災害から命を守るために憲法改正が必要だ|和田政宗

災害から命を守るために憲法改正が必要だ|和田政宗

私は、東日本大震災の津波で救えなかった命への後悔から、その後、大学院で津波避難についての修士論文をまとめた。国会議員に立候補したのも震災復興を成し遂げるという意志からであった。だが、災害などの緊急時に対応できる憲法に現行憲法はなっていない――。


【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


自衛隊の災害派遣経費は自腹でいいのか?|小笠原理恵

自衛隊の災害派遣経費は自腹でいいのか?|小笠原理恵

「休暇中に帰省するのは許可するけど、何かあったときは自腹で帰ってきてねというスタンスです」と自衛隊幹部。被災地で活躍する自衛隊に多くの国民が感謝しているが、自衛隊では災害派遣活動中でも自腹負担が多数みられる――。(サムネイルは「陸上自衛隊 中部方面隊」Xより)


役に立たない日本学術会議は要らない|奈良林直

役に立たない日本学術会議は要らない|奈良林直

新会長に選ばれた光石衛(まもる)・東京大学名誉教授(機械工学)は、菅義偉前首相が任命を拒否した6人について「改めて任命を求めていく」と語っており、左翼イデオロギーによる学術会議支配が今も続いていることが分かる。


最新の投稿


マスコミが報じない川勝知事が暴言失言を恐れない理由|小林一哉

マスコミが報じない川勝知事が暴言失言を恐れない理由|小林一哉

「磐田は浜松より文化が高かった」 また暴言をした川勝知事。しかし、撤回もせず、悪びれる様子もない。なぜ、川勝知事は強気でいられるのか――。


【今週のサンモニ】怒りを煽りながら禅問答を繰り返す|藤原かずえ

【今週のサンモニ】怒りを煽りながら禅問答を繰り返す|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


【読書亡羊】原爆スパイの評伝を今読むべき3つの理由  アン・ハーゲドン『スリーパー・エージェント――潜伏工作員』(作品社)

【読書亡羊】原爆スパイの評伝を今読むべき3つの理由  アン・ハーゲドン『スリーパー・エージェント――潜伏工作員』(作品社)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】思考停止に繰り返される「多様性・反戦アピール」|藤原かずえ

【今週のサンモニ】思考停止に繰り返される「多様性・反戦アピール」|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。