文在寅のYouTube弾圧!なぜ韓国中高年が「親日」動画に熱中するのか|上田勇実

文在寅のYouTube弾圧!なぜ韓国中高年が「親日」動画に熱中するのか|上田勇実

1カ月間のYouTube視聴時間が101億分!なぜ今50代・60代の韓国中高年が、文在寅政権を手厳しく批判する保守系論客たちの動画にはまっているのか? 日本に代わって“真実”を代弁する動画の内容とは一体? 知られざる隣国のYouTube最前線。


Getty logo

こうした忌憚なき日本理解論に、視聴者からは「このチャンネルには真実がいっぱい詰まっている」 「いまの韓日葛藤を見ていると結局、梁大法院長の審理保留の判断は正しかった!」といったエールの書き込みが多数寄せられている。いわゆる従軍慰安婦問題では、被害者として名乗り出てきた人たちのうち一部の素性に疑問の目も向けられてきたが、鄭氏は元徴用工訴訟の原告たちにも同様の問題が存在すると言う。

「2018年10月の大法院判決で賠償金支払いを勝ち取った原告4人のうち1人は徴用工ではなく、日本にある米兵捕虜収容所の監視要員だった。戦後補償の枠組みを定めたサンフランシスコ平和条約の戦勝国側に韓国が加わることを英国が反対したが、それはまさにそのことを問題視したためだった。今回の判決は、その朝鮮人に賠償を支払えというのだから変な話だ。残りの3人だって、募集や斡旋で就職し、仕事を延長する際に現場で徴用されたケースだ」

〝真実〞を日本に代わって代弁

さらに鄭氏は、協定の文面には決して出てこない〝真実〞も日本に代わって代弁している。

「韓国人が日本企業に対し持っていた請求権と、日本人が韓国に置いてきた財産権を交換するという趣旨が請求権協定の基本論理としてある。数多くの日本人が朝鮮に来て一所懸命働いて、おでん屋やうどん屋を開いたり、土地を購入して農作もしたことだろう。全農地の5%以上は日本人が作付けしたとされる。ドルベースに換算すると、当時47億ドルに達したといわれる。しかし、韓国人が未払い給料や精神的慰謝料などで持っていた請求権は1億ドルにも達しなかっただろう。両者を比べれば、実はとてつもないアンバランスがあったわけだ」

いま日本では、そもそも韓国には近年の日韓関係悪化はすべて韓国側から引き起こされたものであるという基本認識が欠けている、と多くの人が考えている。うすうすそう感じてはいる人たちも、表向きに公言できないムードが韓国社会全体に漂っている。日韓関係を「加害者・日本と被害者・韓国」という善悪の枠組みでのみ眺めようとするクセがなかなか直らないのだろう。

感情抜きで客観的にこうしたチャンネルを視聴してくれれば、「元徴用工判決はのちのち禍根を残すイカサマ判決として記録される」(鄭氏)ことを多くの韓国人が確信してくれるかもしれない。

「親日派」と批判されようが、言うべきことは言う

関連する投稿


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

尹錫悦に騙されてはならない!文在寅政権下で検察総長を務めた男が過去に行った国家を揺るがす驚くべき犯罪。尹錫悦の「親日政策」は完全な偽物だ!韓国メディアウォッチの邉熙宰氏が緊急警告。


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

日本側の慰安婦問題研究者が、「敵地」とも言うべき韓国に乗り込み、直接韓国の人々に真実を訴えるという、大胆で意欲的な企画が実現した。これまでになかった日韓「慰安婦の嘘」との闘いをシンポジウムの登壇者、松木國俊氏が緊急レポート!


靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

世界に誇る我が国の伝統と文化を大切にして、国を愛する政府の長たる内閣総理大臣が終戦記念日の8月15日または秋季例大祭に靖國神社を参拝することは、普通の国への一歩になる。


最新の投稿


【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

チマチマした少子化対策では、我が国の人口は将来半減する。1子あたり1000万円給付といった思い切った多子化政策を実現し、最低でも8000万人台の人口規模を維持せよ!(サムネイルは首相官邸HPより)


【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは  『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは 『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

昨今の政治状況が多くの日本人の心に危機感を抱かせ、「保守」の気持ちが高まっている。いま行動しなければ日本は失われた50年になってしまう。日本を豊かに、強くするため――縁の下の力持ち、日本保守党事務局次長、広沢一郎氏がはじめて綴った秘話に投票3日前の想いを緊急加筆。