たった一部が拡げた波紋
大阪市とサンフランシスコ市の間にある問題は、朝日新聞にとって他人事ではないはず。朝日新聞に、大阪市の決断を〈冷静さを欠いている〉などと社説まで使って批判する資格があるでしょうか。
2014年8月の慰安婦報道検証でも、朝日新聞は自身の責任をしっかり受け止めているとは言い難い紙面に留まり、読者や国民に対する謝罪はありませんでした。あれから3年が経ちましたが、海外に広がった誤解について、自らの責任は全く感じていないようです。
朝日新聞に関する私のツイートが支持されるのも、ここに理由があるのでしょう。数で言えばたった一部、市長室での購読を辞めただけのことです。
しかし、そのことにこれだけの支持の声が上がるのは、「あの新聞は何かおかしいぞ」という沸々とした不満を多くの方が抱いていたからこそでしょう。朝日新聞に愛想を尽かしているのは、私だけではないのです。
(※当記事の見解、文責は、帰属する組織ではなく、政治家・黒田成彦個人によるものです)
(月刊『Hanada』2018年2月号掲載)