中国・台湾問題を理解していない松原耕二氏
2025年4月6日の『サンデーモーニング』では、スタジオトークにおけるコメンテーターによる2つの発言について、非常に問題があると考えました。
まず、一つ目は中国・台湾をめぐる話題でのコメントでした。
アナウンサー:中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を実施、緊張が高まるなか、有事の際は日本が最前線に立つとの発言が米国の国防長官から飛び出し、波紋を拡げています。
米国ピート・ヘグセス国防長官(VTR):西太平洋でのいかなる有事においても、日本は最前線に立つことになります。平和を求めるならば、戦争の準備が必要です。協力して戦闘力・殺傷力・即応力を高めていくことを期待しています。
アナウンサー:台湾有事でも日本の自衛隊が最前線に立つとも取れる発言。トランプ政権では日米同盟の形も変わっていくのでしょうか。
膳場貴子氏:日本に対して戦争の準備を求める発言が米国側から出たわけなんですが。
松原耕二氏:米国が台湾を守るなら日本も守るし、守らないなら日本はやりませんということになれば、日本の主体的な安全保障政策ってなんなのかという問いが生まれてくるわけだ。だから、そう考えると、日本の主体的な安全保障政策ってどうなるのか。欧州は脱米国を視野に入れながら、どうやって安全保障のプランBを作るか考えているわけだ。
日本もやっぱりね、これまでとは発想を変えて、主体的な安全保障政策って日本にとってどういうものなのかというのを考え始めると。もう考えているはずですよ。本当は。きちんとやって欲しいと思います。
日本の国防政策に大反対してきたサンモニの無責任さを露呈する発言です。まず米国の真意は「米国は台湾海峡を含めたインド太平洋において、強力な抑止力を維持する」ということです。それには日本による拒否的抑止は必要不可欠であり、米国がこのことを宣言するのは理に適っています。

訪日の米国防長官、有事で「日本は最前線に」 対中抑止の姿勢鮮明に:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/AST3Z332LT3ZUHBI00NM.htmlヘグセス米国防長官は30日、中谷元・防衛相と初めて対面で会談し、中国による軍事的威圧を防ぐために「米国の抑止力を再構築する」と強調した。台湾有事も念頭に、日本との連携を強化する考えも示したが、トラン…