チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

日本のメディアは「チャーリー・カーク」を正しく伝えていない。カーク暗殺のあと、左翼たちの正体が露わになる事態が相次いでいるが、それも日本では全く報じられない。「米国の分断」との安易な解釈では絶対にわからない「チャーリー・カーク」現象の本質。


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ピーターソンは1962年生まれのカナダ人で、トロント大学の心理学の教授を長年務めていた。臨床診療の経験も豊富で、ハーバード大学卒業後、同大学で教鞭をとっていたこともある。2018年1月に原著が出版された彼の著書 『人生というカオスのための解毒剤:生き抜くための12のルール(原題 “12 Rules for Life”)』 [5]は、世界で1,000万部を超えるベストセラーとなった。

彼は、現在の左傾化した学問に対して、厳しい批判を繰り返していることで知られる。中でも、ジェンダー代名詞(男性、女性形以外の代名詞)の使用を強制する条例を批判したことは有名である。ラディカル・フェミニズムは、日本だけでなく北米でも猛威を振るっている。それに対するピーターソンの見解を要約すると、次のようにまとめられる。

フェミニズムは能力(competence)を尺度にした評価を全て権力(power)の問題にすり替える。そして、能力が不足しているゆえに達せられないことを全て家父長制(patriarchy)による抑圧のせいにして騒ぎ立てることで、自らの無理な要求を通す。フェミニズムは人間を個人として尊重しておらず、男性・女性という集団の一員としてしか見ない。だから、個々人がどういう生き方をしたいかを無視して、結果の平等を押し付ける。

現代フェミニズム思想の核心をついている分析と言えよう。

米国の保守思想とキリスト教

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