コメは日本の主食なのか
さて、スタジオトークでは次のようなコメントがありました。
元村有希子:農政の怠慢という人災の結果が今に繋がっている。生産現場の瘦せ方が凄い。データだけ見てもコメ農家の2023年の平均所得が9.7万円、時給にしたら97円。初任給が30万円の時に97円で働く人がいますか? だから担い手も減っていて、平均年齢が69歳、このまま行けば2040年には半分に減ってしまう。
つまりコメが食べられなくなる時代が来ることがわかっているわけですから。「じゃあ輸入で買えばいいや」という話ですかということをみんなが共有しなければいけない。生産をきちんと立て直して農業を儲かる商売にするという意見もありますけど、国の安全保障の一つとして主食を賄うという姿勢をきちんと立て直す必要がある。
膳場貴子氏:お米という主食は国民の生命戦でもあるわけですからね。
三輪記子氏:コメは「聖域化」とか「タブー視されてきた」みたいな話が出てきますけど、それはまさに主食だからなんですよね。インフラに近いようなものと思っているんですね。インフラの整備ができていないのは、まさに政府の責任であると思いますし、減反政策は本当に正しかったのか…(中略)。
インフラで儲けようというのは違うんじゃないか。みんなで支え合うということを考えて行かなくちゃいかない時期に来ている。
まず、コメ農家の時給の平均が97円というのは、農水省によるミスリードです。コメ農家の規模別の時給は次のようになっています。