なべやかん遺産｜杉浦茂先生ゴジラ

先日誕生日を迎えた。ついに『サザエさん』の波平さんと同じ年になってしまった。
　
波平さん、54歳。
なべやかん、54歳。
　
これはかなりショックな事だ。あんな頭になったらどうしよう？
頭てっぺんのひょろひょろ一本毛は火をつけたら爆発するのか？
　
形状はダイナマイトと同じだし。41歳の春、バカボンのパパと同じ年になった時もショックだったが、やっぱり波平さんの方がショックは大きい。
　
ちなみに５３歳は『おそ松くん』に登場したダヨーンのおじさん。これもかなりショッキングだが、後輩芸人にダヨーンより強烈な顔をしたルサンチマン浅川という男がいるので53歳は耐えられた。
　
浅川は濡れると『帰って来たウルトラマンに登場したザザーンに似ているし、一緒に風呂に入った時の全裸姿は日野日出志先生の漫画『恐怖のモンスター』に登場したモンスターにソックリだし、池の水を抜くとヘドロの中から顔を出しそうな感じでもある。
　
湿っている時はそんな感じだが、全体が乾いた状態の時は『13日の金曜日』に登場するジェイソンがホッケーマスクを取った時の顔に似ている。
　
最近はルッキズムがNGとされているが、浅川の場合、それをウリにしているので信頼関係の出来ている我々はプロとして彼をいじっている。こんな説明までしないといけないので面倒臭い世の中になったな～。
　
でもちゃんと説明しておかないと声で発する言葉と活字にした時ではキツさが違うからね。だから一応説明しておきます。

人それぞれ様々な見た目があるように、ゴジラにも様々な見た目のゴジラがいる。最近の『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』のゴジラは昭和や平成のゴジラと見た目がかなり違う。ただ、『シン・ゴジラ』のシルエットは初代ゴジラに近い。-1.0ゴジラは、どこがかっこいいのかって作り手に聞きたくなるハリウッド版的なシルエットだ。
　
アニメになるともっと悲劇的で『GODZILLA』 (映画)に登場した ゴジラ・アースや『ゴジラ S.P 〈シンギュラポイント〉』（テレビアニメ作品）のゴジラになるとゴジラをレイプしないでくれと悲痛な叫びと共に悲しい気持ちになってしまう。
　
そんな事を思いながら「一応ゴジラだから……」って王道バンダイのソフビ人形を買ってしまう自分もいる。ウキウキで買いたくなるようなデザインにしてくれ！！！！
　
と、まぁ、色々と叫んでみたが、昭和時代はどうだったかと言うと漫画に登場したゴジラは漫画家さんの個性が勝ってしまっているデザインが多かった。