トランプはロシアでの政治的反対勢力の殺害を……自身の法的トラブルと比較している。(そしてなぜかプーチンを非難することを忘れている。とても彼らしいね)
副大統領は誰か?
保守や共和党と一口に言えども、その中での溝が今やかなり深くなっている。従来は、共和党と民主党の間、右派と左派の間に溝があった。今や、共和党と民主党の間の溝よりも、共和党内部の溝の方が大きいようにも見える。
ヘイリーは大統領選から撤退した。繰り返すが、現時点ではヘイリーはトランプ支持をまだ表明していない。「共和党には素晴らしい人材がおり、団結を望んでいる」とトランプは語り、バイデンとの対決に向けて修正を図っているようにも見えるが、ここまで分裂して違いが鮮明となっている党内状況を収集できるのだろうか。
バイデン大統領はヘイリー撤退に際して、「ドナルド・トランプは、ニッキー・ヘイリーの支持者を求めていないことを明らかにした。彼らの居場所は私の選挙戦にある」と語り、ヘイリー票の取り込みを目論んでいる。もちろん、ヘイリー自身はバイデンは支持しないと明言している。だが有権者がどう動くかまではまだわからない。
トランプは誰を副大統領候補(ランニングメイト)に選ぶのだろうか。自らと一定の違いのあるヘイリーか、それとも完全に自陣営で戦ってきた人材か。もしもヘイリーを選ぶとしたら、コアな支持者には波紋を呼ぶかなりインパクトのある戦略採用と言えるだろう。トランプが第2次政権をどのように作ろうとしているのかが最も見えてくる瞬間になるだろう。ますます目が離せない。
(文中一部敬称略)
ジェイソン・ミラーのGETTR投稿「ランダムヨーコ、あなたに直接会えてとてもうれしい」2022年12月
1985年福岡県生まれ。フリーチベット福岡代表。ランダムヨーコとして知られている。関西外国語大学英米語学科卒業。政治と歴史に関するYouTubeチャンネル「randomyoko2」の登録者数は5万人を超え、800万回以上視聴されている。著書に『新・愛国論』(桜の花出版)。英語での論文がジャパン・フォワードに掲載されている他、Foxニュース、CNN、BBC、CBS、ラジオ・フリー・アジア、サウスチャイナ・モーニングポスト、ブライトバート、チベットテレビなどの多数の英語メディアにおいて、日本人コメンテーターとして発言が紹介されている。夫は石井英俊(自由インド太平洋連盟 副会長)。