親日国パラオに伸びる中国の〝魔の手〟|和田政宗

親日国パラオに伸びる中国の〝魔の手〟|和田政宗

パラオは現在、中国による危機にさらされている。EEZ(排他的経済水域内)に海洋調査船などの中国公船が相次いで侵入しており、まさに日本の尖閣諸島周辺に近い状況となっている――。(サムネイルは筆者撮影)


中国の〝魔の手〟からパラオを守る!

ペリリュー島での慰霊

今回のパラオ大統領との会談においても主要テーマとなったのは、日本からの観光客を増やすことである。日本とパラオの間にはかつて直行便があったが現在はなく、再開の要望があった。

現在はグアム経由等でパラオに入国することとなるが、直行便であれば4時間で往来することができ、観光客が増加することが明らかだからである。日本からの観光客が増えれば、中国のことを経済面で意識しなくても良くなる。直行便の再開は議連としても私としても実現すべく行動していく。

さらにテーマとなったのは漁業についてである。漁業は主要産業化されていないが、極めて有望であり、我が国に対し協力要請があった。パラオ近海はマグロの漁場であり、パラオで水揚げしたものを輸出したり、観光客に多くの量が消費されるようになれば、産業として大きく飛躍する。

今回の訪問でマグロの刺身を食べたが、こんなに美味しいのかと驚いた。なお、刺身はパラオ語で「サシミ」。スーパーの店頭でも「Sashimi」と表示され販売されている。この漁業協力についても実現させたい。

こうして日本はパラオとの関係をさらに強化し、パラオ経済を活性化させていく。そして、中国が伸ばそうとしている手からパラオを守っていく。私はパラオ滞在中、駐パラオ台湾大使とも意見交換を行った。パラオからの帰国の途上には、グアムで米軍司令官とも会談を行った。パラオをめぐる状況、台湾有事の際の日米の協力等について突っ込んだ議論を行い、様々なことを確認した。

今回のパラオ、グアム訪問では多くの課題について各方面と話し合うことができた。各種の会談で受けた日本への要請や確認したことを政府に打ち込み、政府与党として実現していく。親日国パラオとともに、日本はリーダーシップを発揮し、「自由で開かれたインド太平洋」を構築していく。

月刊『Hanada』2023年10月号

日本国憲法「改定」

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