米シンクタンクが安倍元首相を「日本の歴史上最も偉大な首相、世界のリーダー」と大激賞!|岡部伸

米シンクタンクが安倍元首相を「日本の歴史上最も偉大な首相、世界のリーダー」と大激賞!|岡部伸

米シンクタンク「ボストン・グローバル・フォーラム」が、安倍晋三元首相を追悼する国際会議を開催、会議を主宰するマイケル・デュカキス元米マサチューセッツ州知事は「世界を平和と安定に導くリーダーシップを発揮した安倍氏を失ったことは大変残念だ」と悼んだ。


Getty logo

さらに、「日本をもう一度偉大に、面白くする」と題して、「悲観論もあるが、日本はまだまだ素晴らしい」と述べたのは、3月まで日銀副総裁を務めた早稲田大学教授の若田部昌澄氏だ。

今年2月、約10年の勤務を終えた英BBC放送のルーパート・ウィングフィールド・ヘイズ東京特派員が、「日本は未来だった、しかし今では過去にとらわれている」との「卒業論文」をデジタルニュースに書いたところ、1月20日の公開から2日間で閲覧数は300万に達するなど大きな反響を呼んだ。

しかし、若田部氏はこれにこう異議を唱えた。

「アベノミクスで労働人口の増加率は雇用率とともに向上し、雇用者数が増え、一人当たりの成長率も高くなった。もちろん女性や高齢者の働きも増え、デフレにはなっていない」と述べ、すでにデフレを脱却したとアピールし、「野球のWBCで活躍した米大リーグ・ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手のような若者も出て来た。マンガやアニメ、カツカレーライス(英国)、ラーメンのソフトパワーも世界で輝きを持っている」「出生率も中国の1・2%や韓国の0・8%に対し、1・3%とそれほど悪い数字ではない。日本は今後もさらに成長を見込むことができる。まだまだ世界で輝ける」

これまで日本は「奈良時代、明治時代、第二次世界大戦後」の三つの時代に大きな成長を成し遂げた。今一度大きく成長する四度目の「Great Opening」が求められているという。

「他国に追いついていく余地はまだまだある。アベノミクスの完遂も変わらず目指さなければならない。そのためには、注意深く検討しながら市場をオープンにし、さらなる競争を喚起する政策が必要だ」

焦る必要はない。日本の良さを再認識して市場を開放し、競争を喚起してアベノミクスを淡々と進めていくことが肝要であると説いた。

中国の覇権を止められる政治家は安倍晋三以外にはいない

Getty logo

会議途中から参加したBGF会長のデュカキス元知事は、安倍元首相が「世界的な啓蒙リーダーだった」と敬意を表した。

「類まれな指導力で国際社会を束ねた安倍氏を悲劇的な暗殺で失い悲しく残念だ。ロシアの侵攻で新冷戦といえる困難な時代を迎えた国際社会は、安倍氏のリーダーシップとコンセプトを受け継ぎ、協力して国際問題に対処できるように努力していかねばならない」
国際問題とは様々な中国の脅威に他ならない。

トゥアン氏も続けた。

「世界を導いた安倍氏のリーダーシップは平和に重要だった。そのレガシーを引き継ぎ、より円滑にスマートに団結しなくてはならない。そして安倍氏を称えることで日米関係がさらに緊密になることを期待してやまない」

これほどまでに安倍元首相を高く評価するのは、米国が中国の覇権を止められる政治家はほかにいないと考えたからかもしれない。デジタル・データ分野でも中国が世界をリードし、IT技術を通じて「見えざる脅威」への恐怖心が強くなっている。

だとすると、国際社会が安倍元首相の遺産を引き継ぎ、民主主義国は一層、結束して抑止力と技術力を高め、中露による世界秩序の破壊に備えなければならないだろう。安倍元首相なき時代の歩むべき道は、安倍元首相が示してくれている。

「今後もデュカキス元知事、トゥアン氏らと力を合わせて世界の指導者だった安倍元首相を称えるシンポジウムを開催したい」。ボストン・グローバル・フォーラム日本代表の三田伸江氏は、意欲を語った。

関連する投稿


なぜ自民党総裁選で青山繁晴さんを支援するのか|和田政宗

なぜ自民党総裁選で青山繁晴さんを支援するのか|和田政宗

9月12日(木)に告示され、27日(金)に開票が行われる自民党総裁選。私が選対事務局長を務める青山繁晴さんは、8月23日に記者会見を行った。しっかりと推薦人20人を9月12日に確定できるよう頑張りたい。(写真提供/産経新聞社)


トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

「交渉のプロ」トランプの政治を“専門家”もメディアも全く理解できていない。トランプの「株価暴落」「カマラ・クラッシュ」予言が的中!狂人を装うトランプの真意とは? そして、カマラ・ハリスの本当の恐ろしさを誰も伝えていない。


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

日米韓の慰安婦問題研究者が東京に大集合。日本国の名誉と共に東アジアの安全保障にかかわる極めて重大なテーマ、慰安婦問題の完全解決に至る道筋を多角的に明らかにする!シンポジウムの模様を登壇者の一人である松木國俊氏が完全レポート、一挙大公開。これを読めば慰安婦の真実が全て分かる!


「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」――アメリカに本部を置く北朝鮮人権委員会が発表した報告書に記された衝撃的な内容。アメリカや韓国では話題になっているが、日本ではなぜか全く知られていない。核開発を進める独裁国家で実施されている「現代の奴隷制度」の実態。


たちまち5刷!『マンガ安倍晋三物語』制作秘話|TEAM ABE(チーム安倍)

たちまち5刷!『マンガ安倍晋三物語』制作秘話|TEAM ABE(チーム安倍)

昭恵夫人が「号泣しました。生涯最高の一冊です」と大絶賛。全国から感動、感涙の声が続々。安倍晋三総理の67年の生涯を描いた『マンガ安倍晋三物語』の制作秘話を未公開イラストと共に初公開!


最新の投稿


なぜ自民党総裁選で青山繁晴さんを支援するのか|和田政宗

なぜ自民党総裁選で青山繁晴さんを支援するのか|和田政宗

9月12日(木)に告示され、27日(金)に開票が行われる自民党総裁選。私が選対事務局長を務める青山繁晴さんは、8月23日に記者会見を行った。しっかりと推薦人20人を9月12日に確定できるよう頑張りたい。(写真提供/産経新聞社)


なべやかん遺産|杉浦茂先生ゴジラ

なべやかん遺産|杉浦茂先生ゴジラ

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「杉浦茂先生ゴジラ」!


【今週のサンモニ】台風迷走でもトンデモ説を振りかざし|藤原かずえ

【今週のサンモニ】台風迷走でもトンデモ説を振りかざし|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【猫は友だち・番外編】「上高地を守るひとびと」 |瀬戸内みなみ(ライター)

【猫は友だち・番外編】「上高地を守るひとびと」 |瀬戸内みなみ(ライター)

美しい大自然に出合える上高地。しかし、その自然は、地元の人々の絶え間ざる努力によって保たれていた――。


【今週のサンモニ】安倍総理に対する異常な嫌悪|藤原かずえ

【今週のサンモニ】安倍総理に対する異常な嫌悪|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。