【読書亡羊】権力と官僚の「幸せ」な関係とは 兼原信克、佐々木豊成、曽我豪、高見澤將林著『官邸官僚が本音で語る権力の使い方』

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その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする週末書評!


本書は若手官僚、若手政治家を目指す人たちへのマニュアルとして書かれているが、一国民としても実に読みごたえがある。

「この国のために」という志を持つ者同士が、信頼関係で結ばれ、同じ目的地を目指して巨大タンカーである日本という国を引っ張っていく。そうして初めて、雨や嵐に見舞われても、乗員や荷物を失うことなく航行できる。

これから日本が迎える危機は、政官はもちろん民も一丸とならなければ乗り越えられないだろう。そのためのあるべき政治の様態、組織作りのヒントが、本書の至る所にちりばめられている。

梶原麻衣子 | Hanadaプラス

https://hanada-plus.jp/articles/712/

ライター・編集者。1980年埼玉県生まれ。月刊『WiLL』、月刊『Hanada』編集部を経てフリー。雑誌、ウェブでインタビュー記事などの取材・執筆のほか、書籍の編集・構成などを手掛ける。

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