毎日新聞の主張は中国の主張そのもの
元日から始まっている毎日新聞の特集連載記事『「平和国家」はどこへ』はかなり中国寄りである。1回目の記事では、「日台に軍事連絡ルート」との見出しで、自衛隊と台湾軍が直接やりとりできる連絡体制ができていることを、毎日新聞の取材で日本政府高官が認めたとしている。
私はこの記事は、抑止力が高まる等の肯定的な結論になるのかと思って読み進めたら、そうではなかった。Yahooニュースなどで配信された記事では、「日台の防衛当局が連携を強化すれば、中国が激しく反発し、かえって東アジアの安全保障環境を不安定化させることにつながりかねない」と締めくくっている。
この主張はまさに中国の主張そのものであり、SNS上でも反発の声が広がった。毎日新聞もさすがにまずいと思ったのか、ネット配信分の記事は削除され、現在は見られなくなっている。
中国はSNSにおいても工作を進め、日本に厭戦ムードを作り出すことを目指すであろう。日本国内の米軍基地を使わせないだけでも勝利につながるのであるから、世論工作でそれができるのなら中国にとってこれほど得なことはない。
こういった調略、情報工作には中国はその歴史が始まって以来たけており、日本を含む世界各国でSNSのみならず直接的な働きかけを行っていることが明らかになっている。
我々は中国から情報工作を受けているということを認識することが重要であり、事実と違うものについては私も正確な情報を発信して対抗していきたい。中国の台湾侵略が迫る中、我々は断固台湾を守ることを明示し、日台の交流、日米台の連携を強めていくことが中国による侵略への抑止につながる。
そして、どんな状況になっても日本は台湾を守り、アジアの平和を守るという強い意志を持ち続け、そのための能力を整備していくことが必要だ。しっかりと実現していきたい。