在日韓国・朝鮮人、自らの意志で日本に残った
日本政府による在日韓国・朝鮮人の戦後の帰国支援については、平成22(2010)年に高市早苗衆院議員が資料を見つけ、その後、平成30(2018)年の政府答弁書でも引用されているが、昭和34年に外務省が発表した「在日朝鮮人の渡来および引揚げに関する経緯、とくに戦時中の徴用労務者について」という資料に詳細が記されている。
「まず1945年8月から1946年3月までの間に、帰国を希望する朝鮮人は、日本政府の配船によつて、約90万人、個別的引揚げで約50万人合計約140万人が朝鮮へ引揚げた。右引揚げにあたつては、復員軍人、軍属および動員労務者等は特に優先的便宜が与えられた」
「ついで日本政府は連合国最高司令官の指令に基づき1946年3月には残留朝鮮人全員約65万人について帰還希望者の有無を調査し、その結果、帰還希望者は約50万人ということであつたが、実際に朝鮮へ引揚げたものはその約16%、約8万人にすぎず、残余のものは自から日本に残る途をえらんだ」
すなわち、日本政府は在日韓国・朝鮮人の帰国支援をしっかり行っており、『ポプラディア』の記述は、こうした事実に基づく資料と全く正反対なのである。
さらにこの第5巻の「強制連行」の項目では、「多くの女性を女子愛国奉仕隊、女子挺身隊といつわって日本軍の慰安婦にした」との記述がある。
「女子挺身隊=慰安婦」嘘を流布した朝日新聞
女子挺身隊が慰安婦ではないことは、女子挺身隊=慰安婦との嘘を世間に広めた朝日新聞が、平成26(2014)年12月23日朝刊で、『記事を訂正、おわびしご説明します 朝日新聞社 慰安婦報道、第三者委報告書』との謝罪記事を掲載し明確に訂正している。
朝日はすでにその年の8月の記事で、「女子挺身隊は、戦時下で女性を軍需工場などに動員した『女子勤労挺身隊』を指し、慰安婦とはまったく別です」「誤用しました」と記しており、嘘を流布した朝日新聞自体が事実に則り訂正している内容が、ポプラ社の百科事典には掲載されているのである。
そして、さらに問題なのは、ポプラディアは、小学、中学、高校生向けの百科事典であり、これらの学校の図書室に導入されていることである。全く歴史的事実と異なる記述が、小中学生、高校生にインプットされることになる。
ポプラ社は、自社の百科事典に、日本をおとしめるような事実に反する記述があることどのように考えるのだろうか?
日本においては出版の自由が保証されているので、公的な力を持って訂正を求めることはできない。しかしながら、こうした事実に反する酷い記述があることを世に紹介すれば、普通であれば自ら訂正するであろう。
国内外における歴史的事実に反するプロパガンダについて、しっかりと事実をもって反論し、戦っていく。