あの菅野完氏も登場――朝日新聞取材班『権力の「背信」』|編集部

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編集部・梶原の「リベラル本 ずぼら書評」


本書が発売されたのは6月12日(amazonより)。そのため、5月23日に財務省が公開した950ページの「森友学園と近畿財務局の交渉記録」については分析が間に合いませんでした。

しかし交渉記録を読んだうえで、本書の内容と照らし合わせてみると、気になる点が。

朝日新聞の森友報道は2月9日の記事から始まりますが、交渉記録によると14日付の記事が森友側、近畿財務局側にとって、かなり痛手だったようです。

2017年2月13日、朝日新聞は朝8:30にこの日のトップバッターで森友側に取材を敢行。

翌2月14日の朝日記事は、ドンと

〈学園「ごみ撤去1億円」 国見積もりは8億円 国有地購入〉

と見出しを打ちます。

学園「ごみ撤去1億円」 国見積もりは8億円 国有地購入

しかし本文を見てみると、籠池理事長は「1億円くらいかな」と述べています。

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