あの菅野完氏も登場――朝日新聞取材班『権力の「背信」』|編集部

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編集部・梶原の「リベラル本 ずぼら書評」


撤去にかけた費用は「1億円くらいかな」

交渉記録によれば、近畿財務局は慌てて森友学園側に確認を取っています。これでは「ゴミの撤去費は1億しかかかっていないのに、8億も土地の値段を下げた」かにとられかねないからです。

籠池理事長が朝日には「1億かな~、まあいろんな費用が混ざってるから、詳しくは知らんけども……」というような感じで答えた(と近財には話している)ものを、朝日新聞は本文こそ「1億円くらいかな」とボカしながらも、見出しでは「ごみ撤去1億円」としてしまったのです。

応接記録

そこで近畿財務局は森友学園の代理人弁護士に「朝日にきちんと訂正を申し入れたほうがいい」と助言し、代理人も朝日側に「事実と異なる」と申し伝えるのですが、朝日の記者側は「いや、あなたは確実に1億円と言った」と押し切った様子で、このことが交渉記録にバッチリ残っているのです。

応接記録

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