手とイマジネーション
この中でどの手が出てきたら一番不気味か?
こんな事を考えるのも楽しい。
「不気味な手が現れる」
映像作品を作る時、シナリオにこんな事が書かれていたとしよう。シナリオを呼んだクリエイターは活字から想像力を膨らまし、どんな手を造形するか考える。
そして、手から顔や体も想像してしまう。完成した手を見て、監督は演出を考え、カメラマンさんは撮り方に拘り、照明さんは効果的なライティングを考える。
そういったイマジネーションこそ物語や映像を作るうえで重要になって来る。一つの作品を作るために多くの人達のイマジネーションが必要となり、それらが合致した時に最高傑作が作れる。
天才が集まると、本当に素晴らしい作品が生まれるのだ。
たかが手かもしれないが、これらの手を取りジッと見ているとだけでこちらのイマジネーションも豊かになる。
そして、これらをどのようにコレクションルームに飾ろうかという考えも湧いてくる。来年のハロウィン時期に予定している展示イベントで手をズラーっと並べてみようかと密かに考えているので、その時はこの連載で紹介したいと思う。
そんな事を想像するだけでワクワクする。おかげでコロナ禍で仕事が減っても毎日が楽しいのだ。
著者略歴
昭和45年8月22日生まれ。たけし軍団初の2世タレントとして、91年デビュー。趣味の特撮キャラ収集では、30年以上前から専門誌やイベントで資料提供している。主催のお笑いライブは、個人主催では最長記録である。