大切な「手」のインパクト
外見というのは大切である。外見の良し悪しで印象が変わってしまう。綺麗な顔に生まれただけで、人生においてかなりのアドバンテージを貰ったように思える。
「美人、可愛い子は良いな、食費なんてかからないだろう」
そんな独り言がついつい愚痴のように出てしまう。男子達のお誘いがあるだろうから、よっぽどのケチかセコイ奴でなければゴチになれる。
しかも、そんな機会が普通以上に多いはずだ。と、勝手にそんな想像をしてしまう自分。
とはいえ、人それぞれ見た目に違いがあるように好みも違う。「相手のどこを見てしまいますか?」という問いに様々な答えがある。人によっては「顔は気にならない、それよりも体」という人もいる。
では、体のどこを見ているのか?
胸とかお尻と答える人も多いが、昔、番組収録で女性出演者が「相手のどこを見てセクシーと感じるか?」という質問に「手」と答えた。この答えが意外と頭に残っていて、その後、人の手を意識して見るようになった。
芸能の世界には、パーツモデルという分野もある。その中でもハンドモデル、手タレというのがわりと有名だ。
ファッションやジュエリーに使われる美しく綺麗な手もあれば生活用品に使われる生活感のある手も重宝され、美しく綺麗な手よりもむしろ生活感のある手の方が需要が多いと聞いている。
顔と同様、手は常に出ている部分だ。サービス業によっては、手や腕に刺青があると採用されないという所もあるようだから、やはり人目に付くパーツなのだろう。だからこそ人々に様々な印象を与えるのである。
オードリー・ヘプバーンが年を取り、それでも綺麗だなと感じた人は多かったと思う。自分もその一人で、何歳になっても綺麗だと感じていたが、手を見た時に年齢を感じてしまった。アンチエイジングで顔の手入れをする人は沢山いる。
中には手入れどころかテコ入れしすぎて純正パーツが無くなるほど顔を作り上げてしまい違和感の塊の顔面の人もいる。でも、顔だけいじくりまわしても手もアンチエイジングしないと年齢がバレてしまうし、皺や皮膚のたるみで年寄り感が出まくってしまう。
ヒーローやホラーなどのキャラクターも手が良いとかっこ良さが増す。アイアンマンも手に特徴があり商品価値もあるし、半魚人ギルマンの水かきのある手も見事なデザインと造形だ。ホラー映画などでも、手だけで怖がらせるシーンがあったりして、手のインパクトは大切だ。
鬼の手は縁起物
今回は我がコレクションルームにある様々な手をご紹介しよう。
まずはキツネの手。いきなりそれかよって思うかもしれないが、これも立派な特殊造形品だ。映画用に作られたものだが、本物のキツネの毛を使っているので触り心地もよい。可愛くてついつい握りたくなる手をしている。
キツネの手。触り心地が良く、ずっと握っていたくなる。