やはりご自身も君が代が嫌いなのでは……。前川さん、ここはもう「面従腹背」せず、本音をぶちまけていい場面でしたよ! まだ精神的に自由になり切れていないのかもしれません。
友達が少ないからダメ?
本書には「加計学園問題の全貌を激白」と題する前川喜平×寺脇研×倉重篤郎(毎日新聞専門編集委員)の座談会も掲載。ここにきてようやく、前川さんは自身の辞任の理由となった「就職斡旋(天下り)」問題に触れていますが、よく読んでいくと「でも加計学園問題よりはマシ」という展開に。
また、公募開始から2年で国家戦略特区による開校が許された国際福祉大学医学部についても触れています。この学校は「メディアや文科省OBの天下りがあるから、批判されないのでは」という噂がありました。これについての前川さんの弁がふるっています。
〈(国際医療福祉大学の医学部には加計学園との明確な違いがある、と前置きし)国際医療福祉大学の高木邦格理事長は政界に幅広い交友、人脈を持っている方だということ。安倍総理のお友達だから、という加計学園のようなあからさまな行政の私物化には見えなかった。一方で加計さん(孝太郎理事長)が頼りにするのは安倍総理しかいなかったため、その関係がよりクローズアップされることになってしまったのです〉
エエーッ。まさか加計理事長も「安倍さんしか友達がいないから怪しく見えたんですよ」と言われるとは思わなかったでしょう。最後の最後で、驚かされました。