日の丸・君が代に対する葛藤が
印象的なのは〈義務付けられた国旗・国家の指導〉という見出しの個所。
〈教育課程行政は、国家権力と教育とが直接交錯する分野だ。ここでは、組織の方針と私個人の思想・良心との乖離が最も大きくなり、面従腹背の緊張関係が最も強くなる。なかでも、日の丸・君が代の取り扱いについては、折り合いの付けようがない〉
続けて、「自分は国旗国歌を日本のシンボルとして尊重することに特段の抵抗感はない。が、かつて軍国主義・全体主義の日本、侵略戦争をする日本のシンボルであったことは事実で、君が代も天皇制という特異な制度と結びついた歌であることも事実。抵抗感を持つ人たちの心情は理解できる」(要約)とも仰っています。
「自分は違うけど、そういう人たちの心情は理解できます」というトーンですが、実際には前川さん自身が「日の丸・君が代にかなりの抵抗感を持つ人」なのでは? 現に、下記の「気になるポイント」でも紹介している前川さんのツイッターアカウントには、こんな書き込みがあります。
〈安倍自民党総裁は君が代斉唱で仕事始めだと。なんとグロテスクなんだ〉(2013年1月9日)