NITEは6月4日、「NITEが行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について」とするQ&A集を公表した。この中で、次亜塩素酸水の噴霧利用を安全面から控えるよう発表したとの一部報道を否定し、噴霧の是非についてNITEが何らかの見解を示した事実はないと強調した。
次亜塩素酸水は唯一、動物や人体への影響が少ないウイルスの消毒剤である。その特徴を活かし、我が国の経済活動の復活と次亜塩素酸水を利用した感染症に強い国造りを提言したい。感染症を防ぐ我が国の新しい産業の創設にもなる。国も、効果の検証に注力すべきだ。(2020.06.09 国家基本問題研究所「今週の直言」より転載)
著者略歴
国基研理事、東京工業大特任教授。1952年、東京都生まれ。東京工業大理工学研究科原子核工学修士課程修了。専門は原子炉工学。東芝に入社し原子力の安全性に関する研究にに従事。同社電力・産業システム技術開発センター主幹などを務め、2007年に北海道大大学院教授に就任。同大大学院名誉教授・特任教授を経て現職。