日韓全国民必読の全真相 三一独立運動の韓国資料は「ホラー小説」(後編)|松木國俊

日韓全国民必読の全真相 三一独立運動の韓国資料は「ホラー小説」(後編)|松木國俊

「日本が三一独立運動を弾圧し、多くの朝鮮人を虐殺した」という韓国側の主張は全くの嘘である。韓国の歴史歪曲にはきっちりと反論し、貶められた日本の名誉を回復しなければならない。そのためにも三一独立運動の真の姿を知る必要がある。日韓全国民が最低限知っておくべき歴史の真実。


朝鮮人が歴史上初めて公正な裁判を受けた瞬間

日韓併合によって、朝鮮半島は古代国家の体制から一挙に近代法治国家体制へと脱皮した。  

李氏朝鮮時代の残酷な刑罰や拷問は禁止され、先に述べたように拷問した者は「3年以下の懲役」という刑罰も設けられている。  

しかしながら、どこまでも日本を貶めたい朴殷植は『朝鮮独立運動之血史』のなかで、三一運動を含む独立運動への憲兵・警察の対応について、次のように書いている。

「憲兵警察の朝鮮民族に対する彼等が行った数々の犯罪について、これをいちいち例証するならば、万巻の書をもってしても不可能であろう(中略)。およそ警察が犯罪者だと目すると、彼等は朝鮮人に限り、司法上きめられた手続きによらずして、ただちに逮捕を行い、当事者だけに限らず、その親族や朋友にまで累を及ぼし、事実の有無、事の軽重などは少しも頓着なしに、無差別な拷問を加えた。そのうえで尋問をし、その後数十回に及ぶ非人道的拷問がくりかえされ、被疑者が人事不省におちいり、すてばちになり自暴自棄の心理状態に陥ること数日(中略)彼等の調査に一度ひっかかると間違いなくそのまわりの人々が累災にあい、重罪に処せられた。(中略)刑事被告人には二十種以上の責め道具で拷問を加え、自白をすれば犯罪調書を偽造し、絶対に被疑者等の免罪を再審することができないように仕組まれていた」  

時代考証が全くできていないフィクションである。親族にまで累を及ぼす「連座制」は、日本では江戸時代1742年の公事方御定書でとっくの昔に廃止されている。朝鮮では日韓併合によって最終的に廃止された。日本が統治する20世紀の近代法治国家で「連座制」などあるはずがない。また、前述のとおり拷問は禁止されており、「20以上の責め道具で拷問」したのは李朝時代の話なのだ。

では、実際に日本は三一暴動をどのように処理したのだろうか。金完燮『親日派のための弁明2』(扶桑社)によれば、三一暴動で検察に送検された被疑者は、1919年5月8日時点で12668人、このうち3789人が不起訴処分で釈放され、6417人が起訴されている。(残りは調査中)その後一審で3967人が有罪判決を受けたが、日本人の憲兵6名と警官2名が虐殺され、多くの建物が放火されたにもかかわらず、最高裁判所の判断で内乱罪は適用されず、保安法と出版法しか適用されなかった。  

そのために死刑は1人もおらず、15年以上の実刑もなく、3年以上の懲役はわずか80人にすぎない。しかもその後、大幅に減刑され、実際にこの事件で3年以上の懲役刑はほとんどなかった。さらに、1920年の大赦免でそれぞれの刑期が半分以下となっている。  

極刑を嫌う日本人の加える罰は極めて軽く、朝鮮人は歴史上初めて近代的な司法制度のもとで公正な裁判を受けたのであった。

Getty logo

三・一独立運動を再現する市民(2019年)

Getty logo

主要リーダーはその後、強烈な親日家に転身

関連する投稿


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃(東京開催)|松木國俊

日米韓の慰安婦問題研究者が東京に大集合。日本国の名誉と共に東アジアの安全保障にかかわる極めて重大なテーマ、慰安婦問題の完全解決に至る道筋を多角的に明らかにする!シンポジウムの模様を登壇者の一人である松木國俊氏が完全レポート、一挙大公開。これを読めば慰安婦の真実が全て分かる!


「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」北朝鮮驚愕の核兵器開発現場|石井英俊

「核爆弾の奴隷たち」――アメリカに本部を置く北朝鮮人権委員会が発表した報告書に記された衝撃的な内容。アメリカや韓国では話題になっているが、日本ではなぜか全く知られていない。核開発を進める独裁国家で実施されている「現代の奴隷制度」の実態。


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

尹錫悦に騙されてはならない!文在寅政権下で検察総長を務めた男が過去に行った国家を揺るがす驚くべき犯罪。尹錫悦の「親日政策」は完全な偽物だ!韓国メディアウォッチの邉熙宰氏が緊急警告。


最新の投稿


【今週のサンモニ】反原発メディアが権力の暴走を後押しする|藤原かずえ

【今週のサンモニ】反原発メディアが権力の暴走を後押しする|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】「時代の割を食った世代」の実像とは  近藤絢子『就職氷河期世代』(中公新書)

【読書亡羊】「時代の割を食った世代」の実像とは  近藤絢子『就職氷河期世代』(中公新書)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】臆面もなく反トランプ報道を展開|藤原かずえ

【今週のサンモニ】臆面もなく反トランプ報道を展開|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


トランプ再登板、政府与党がやるべきこと|和田政宗

トランプ再登板、政府与党がやるべきこと|和田政宗

米国大統領選はトランプ氏が圧勝した。米国民は実行力があるのはトランプ氏だと軍配を上げたのである。では、トランプ氏の当選で、我が国はどのような影響を受け、どのような対応を取るべきなのか。


【今週のサンモニ】『サンモニ』は最も化石賞に相応しい|藤原かずえ

【今週のサンモニ】『サンモニ』は最も化石賞に相応しい|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。