【読書亡羊】「麻辣強国」VS「マサラ強国」…米中印G3時代への準備はいいか  中川コージ『インドビジネスの表と裏』(ウェッジ)|梶原麻衣子

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その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


米中印G3時代の到来

魅力的だがストレスフルなインド。それでも目を離すわけにいかないのは、課題はありつつもインドが今後数十年かけて超大国になった先にある、米中印G3時代の到来が予見されるからだ。

三極構造化した国際社会において日本が生き残るためには、パクス・アメリカーナの一極構造、米中対立の二極構造よりもはるかに複雑な計算と戦略が必要となる。

日本にその準備ができているだろうか。そう考えると大変心もとない。覇権だけでなく、世界一のスパイス大国を争う中国とインドを知るためにも、この冬は麻辣とマサラの効いた刺激的な食事をとりつつ、本書を読んで来たるべきG3時代に備えたい。

梶原麻衣子 | Hanadaプラス

https://hanada-plus.jp/articles/712/

ライター・編集者。1980年埼玉県生まれ。月刊『WiLL』、月刊『Hanada』編集部を経てフリー。雑誌、ウェブでインタビュー記事などの取材・執筆のほか、書籍の編集・構成などを手掛ける。

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