チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

日本のメディアは「チャーリー・カーク」を正しく伝えていない。カーク暗殺のあと、左翼たちの正体が露わになる事態が相次いでいるが、それも日本では全く報じられない。「米国の分断」との安易な解釈では絶対にわからない「チャーリー・カーク」現象の本質。


馬脚を現した左翼

私がカークの暗殺を一言で総括するならば、それは「大学の敗北」である。本来、大学は議論で相手を凌駕するような知識と弁術を学生に身に着けさせる場所である。ところが、大学で論戦を挑んだ者たちは、高い授業料を払って大学で学んでいるにもかかわらず、誰一人カークに勝てなかった。結果的に、カークを殺して黙らせる以外手段がなかったわけである。

カーク暗殺のあと、左翼たちの正体が露わになる事態が相次いだ。上述のように、カークの死を喜んだ人々が相次いだほか、カークの暗殺犯は保守派であるという偽情報を発信する左翼も多く現れた。また、最近の政治犯の暴力は圧倒的に左翼が多いにもかかわらず、分類を捻じ曲げて保守派の暴力の方が深刻であるかのような印象操作をする者も現れた。

平気で嘘をつき人を貶める左翼

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9月21日に行われたカークの追悼式で、妻のエリカ・カークは、キリスト教の精神に基づき夫を暗殺した若者を赦すと言って多くの人に感動を与えた。しかし、一部の左翼はその発言はヒトラーと同じであると言って罵った。ヒトラーが同種の発言をした歴史的事実はない。このように左翼は平気でウソをついて人を貶める。

カークの過去の発言を切り取って、彼が差別主義者であるかのような印象操作をする者も相次いだ。たとえば、彼は女性や黒人は能力的に劣っていても、基準を下げて採用するDEI(多様性・公平性・包括性)人事に強く反対していた。その文脈で、DEIで採用された女性や黒人のパイロットが操縦する飛行機に乗りたいと思うかと言ったことがある。それを切り取って「女性や黒人のパイロットが操縦する飛行機に乗りたくない」と発言したと批判された。彼が批判したのは、能力的に本来の採用基準に満たない女性・黒人パイロットであって、能力のある女性・黒人パイロットは一切批判していない。

カークは黒人の支援も行っている。カークの暗殺後、ある若い黒人男性は、カークからターニング・ポイントUSAの黒人リーダーシップサミットに招待され、ワシントンDCまでの旅費を支援してもらった逸話を紹介している。人間は人格や能力によって評価されるべきであって、肌の色や性別によって判断されるべきではないと彼は繰り返し主張してきた。だからこそ、DEIに反対だったのである。

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