左派系「司法カルテル」の闇
2月1日、尹大統領の弁護人側は、公平な審理が期待できないとし、憲法裁判所の裁判官3人に対する忌避を求める意見書を提出した。この三人の共通点は、全員が「ウリ法研究会」という法官向けの極左研究会出身であるという点だ。「司法カルテル」とも称される同研究会は、1988年に発足され、現在のムン・ヒュンべ憲法裁判所長代行が一時期会長を務めたこともある。
ちなみに、昨年の大晦日、韓国史上初めて現職大統領に対する逮捕状を違法的に発給したソウル西部地裁のイ・スンヒョン判事も、同研究会の出身である。当時、令状を請求した高位公職者犯罪捜査処が、本来の管轄裁判所であるソウル中央地裁ではなく、あえてウリ法研究会出身の判事がいる西部地裁を選んだことに対し激しい非難を浴びた。
より大きな問題は、こうした背景を持つ人物が憲法裁判所で過剰に代表されていることだ。韓国には約3,100人の裁判官がいるが、その中でウリ法研究会に関わる裁判官は5~10%程度、最大値で言えば310人。そして、そのうち3人が憲法裁判所の裁判官を務めているのだ。憲法裁判所が急いで任命を求めているマ候補者も同研究会出身である。これは極めて異常な状況と言える。