韓国でも報じられない「尹錫悦大統領弾劾裁判」の真実 | 康容碩

韓国でも報じられない「尹錫悦大統領弾劾裁判」の真実 | 康容碩

尹錫悦氏と司法研修院の同期でYouTubeフォロワー100万人を誇る人気弁護士が独占インタビューで明かした「大統領弾劾裁判」の全貌。


一方、707特任団のキム・テヒョン団長も、昨年12月9日の記者会見での主張とは異なる証言を憲法裁判所で行った。当初、キム氏はクァク氏から電話で「国会議員が150人を超えてはならない」という指示を受けたと述べていた。だが、裁判所では「国会議員」という表現は使っておらず、150人という数字が戒厳令解除に必要な議員定数であることも当初は知らなかったと証言た。また、戒厳令当時、クァク氏から「国会封鎖命令」を受けたものの、これは国会業務の妨害ではなく、敵対的脅威勢力から国会を守るための指示だったと認めた。

このような野党の工作が明らかになった中、そもそも尹大統領の国会弾劾は正当であったかを問わなければならない。特に、1月3日、憲法裁判所で2回目の準備期日が開かれた後、民主党と弾劾訴追人側は、弾劾訴追案から内乱罪を勝手に削除したことが物議をかもした。 結局、12. 3戒厳令が刑法上の内乱罪に該当しないことに気づいた弾劾訴追人側は、尹大統領の行為が刑法上の内乱ではなく、憲法に反するかだけを判断してほしいと言い、憲法裁判所はこれを受け入れたのだ。 これは憲法裁判所の「勧め」により成立したもので、与党側とは一切協議せずに行われた。

まず、これは明らかに法の原則に反する行為だ。本来、弾劾訴追案はその同一性が維持されるべきであり、もし訴追事実に重大な変更が加えられた場合、憲法裁判所は訴追案自体を却下するか、少なくとも国会に再議決を求める必要がある。さらに、12月14日に国会で可決された大統領弾劾訴追案を実質的に無効化する行為とも言える。なぜなら、当時12人の与党議員の賛成によって可決した案であり、その与党議員らは刑法上内乱罪の有無を前提にしていなければ賛成しなかったと主張し、「詐欺弾劾」との声明を発表したこともある。

それにもかかわらず、憲法裁判所と野党はこうした問題を露骨に無視し、裁判を異常なスピードで進めています。

憲法裁判所が大暴走

関連する投稿


チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

日本のメディアは「チャーリー・カーク」を正しく伝えていない。カーク暗殺のあと、左翼たちの正体が露わになる事態が相次いでいるが、それも日本では全く報じられない。「米国の分断」との安易な解釈では絶対にわからない「チャーリー・カーク」現象の本質。


日本人だけが知らない「新型コロナ起源説」世界の常識|掛谷英紀

日本人だけが知らない「新型コロナ起源説」世界の常識|掛谷英紀

新型コロナウイルスが武漢ウイルス研究所で作られ、流出したものであるという見解は、世界ではほぼ定説になっている。ところが、なぜか日本ではこの“世界の常識”が全く通じない。「新型コロナウイルス研究所起源」をめぐる深い闇。


人権弾圧国家・中国との「100年間の独立闘争」|石井英俊

人権弾圧国家・中国との「100年間の独立闘争」|石井英俊

人権弾圧国家・中国と対峙し独立を勝ち取る戦いを行っている南モンゴル。100年におよぶ死闘から日本人が得るべき教訓とは何か。そして今年10月、日本で内モンゴル人民党100周年記念集会が開催される。


選挙妨害に屈しません!杉田水脈、絶対に負けられない戦い

選挙妨害に屈しません!杉田水脈、絶対に負けられない戦い

月刊Hanada 公式YouTubeチャンネルに投稿した『選挙妨害に屈しません!杉田水脈、絶対に負けられない戦い』の内容をAIを使って要約・紹介。


安倍総理暗殺「追及すると政治的に抹殺されるよ」【高鳥修一】

安倍総理暗殺「追及すると政治的に抹殺されるよ」【高鳥修一】

月刊Hanada 公式YouTubeチャンネルに投稿した『安倍総理暗殺「追及すると政治的に抹殺されるよ」【高鳥修一】』の内容をAIを使って要約・紹介。


最新の投稿


脱皮した高市総裁が日本を助ける|青山繁晴【2025年12月号】

脱皮した高市総裁が日本を助ける|青山繁晴【2025年12月号】

月刊Hanada2025年12月号に掲載の『脱皮した高市総裁が日本を助ける|青山繁晴【2025年12月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


全自民党議員に告ぐ 高市早苗を守り抜け|小川榮太郎【2025年12月号】

全自民党議員に告ぐ 高市早苗を守り抜け|小川榮太郎【2025年12月号】

月刊Hanada2025年12月号に掲載の『全自民党議員に告ぐ 高市早苗を守り抜け|小川榮太郎【2025年12月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


【今週のサンモニ】「サナエガー」番組にしてはお手柔らか?|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「サナエガー」番組にしてはお手柔らか?|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】韓国社会「連帯」と「分断」の背景に横たわる徴兵制の現実とは  金柄徹『韓国の若者と徴兵制』(慶應義塾大学出版会)|梶原麻衣子

【読書亡羊】韓国社会「連帯」と「分断」の背景に横たわる徴兵制の現実とは 金柄徹『韓国の若者と徴兵制』(慶應義塾大学出版会)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【徹底検証!】フェイクだらけの「石破辞めるな」報道|楊井人文【2025年11月号】

【徹底検証!】フェイクだらけの「石破辞めるな」報道|楊井人文【2025年11月号】

月刊Hanada2025年11月号に掲載の『【徹底検証!】フェイクだらけの「石破辞めるな」報道|楊井人文【2025年11月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。