今年中に憲法改正の実現が見えてきている
(画像は「すずき英敬(えいけい)」Xより)
こうした条文を作成する機関の国会設置、そして速やかな憲法改正を実現するため、自民党内では中堅若手を中心に活発な議論を行っている。
昨年12月に、私が呼び掛けて結成された議員連盟「憲法改正を速やかに実現する中堅・若手の会」は、入会者が70人を超えた。2月13日には、百地章・日本大学名誉教授を招いて憲法改正原案の国会提出に向け、その方法と各党の主張を整理し議論した。
この中で、憲法審査会による改正案提出は全会一致ではなく過半数で良いこと、議員提出(衆院100人もしくは参院100人以上の賛成)の場合は、事前に憲法審査会での手続きを経ることなく提出できることを確認した。
5党派が合意できれば、どちらの方法でも国会提出は可能であり、そもそも自民党単独でも可能であるから、我が党が不断の決意で進めていかなくてはならない。
一部野党などからは、憲法審査会の議論が参院側で進んでいないとの指摘があるが、参院憲法審査会の与党筆頭幹事は開催の努力を常に行っているし、「中堅若手の会」には参院議員も半数近く含まれ、深い議論が行われている。参院側においても、参院憲法審査会における議論とともに各党内での議論を深め、「中堅若手の会」に各党の議員を招き、議論することも考えていきたい。
このように憲法改正は、まだ遠い先のことではなく、今年中にその実現が見えてきているのである。頻発する大災害、中国やロシア、北朝鮮の脅威から国家国民を守るためにも速やかなる憲法改正が必要だ。
その実現のために、私は同僚議員とともに速やかに強く行動し、党内の議論もけん引していく。
著者略歴
1974年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業(日本外交史)。1997年、アナウンサーとしてNHKへ入局。新潟局、帯広放送局、大阪放送局を経て、2009年7月より仙台放送局に勤務。東日本大震災の報道や取材に携わる。2013年、第23回参議院議員選挙において、宮城県選挙区で初当選。2019年、全国比例区で再選。