ヘイリーの「経験」を揶揄する38歳の大統領選候補者
このように単刀直入に鋭く強硬姿勢を見せるヘイリーに、ここで待ったをかけた共和党候補者がいる。前回の拙稿「イーロン・マスクが激奨する38歳の米大統領選候補者」で紹介した同じくインド系のビベック・ラマスワミ氏である。ヘイリーの主張についてラマスワミはXにこんな辛辣な投稿をした。
「『とどめをさせ!』と狂暴に叫んでも、複雑な問題に対する首尾一貫した解決策にはならない。これは現実の世界であり、ビデオゲームではない。ニッキー・ヘイリーには外交政策の『経験』があり、それが表れている(筆者注:8月の第一回共和党候補者討論会中でのヘイリーからラマスワミに対する『あなたには外交政策の経験がないし、それが表れている』という発言を揶揄している)」
ラマスワミの別の長文投稿では、ヘイリーはハマスの奇襲を「アメリカへの攻撃」だと無責任に呼び、熱狂的に繰り返し叫んでいるだけで、現実的な道筋を提示していないとして、「失望し、深く懸念している」と述べ、本来こう考えるべきだと言わんばかりに自身の政策を次のように示した。