中国、ロシア、北朝鮮の思惑
中ロ外相会談に先立つ今月13日には、ロシア極東でプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記が首脳会談を行っている。金正恩総書記は、ロシアによるウクライナ侵攻への支持を表明し、プーチン大統領は北朝鮮のミサイル開発を支援する意向を示した。
さらに、プーチン大統領は、両国の軍事協力の「可能性」について話し合ったと明らかにした。ここでも金正恩総書記は、「ロシアは自らの権利と安全などを守るために正義の偉業を進めている」と述べ、北朝鮮も「正義」との言葉を使ってウクライナ侵略を支持した。
一方、中国と北朝鮮の関係はそれほど強まっていないとの見方があるが、北朝鮮は中国・習近平国家主席からの書簡を繰り返し受け取っており、「地域と世界の平和、安定、繁栄のため」に中国は北朝鮮と協力すると、昨年10月の書簡には記されていた。
今後、中朝首脳間のシャトル外交が行われるか、中ロ朝による合同軍事演習が行われるのか等を注視する必要があるが、中国は着々と台湾侵略に向けた手を打ち続けている。
中国による台湾侵略の際、我が国に全く関係なく事態が進むことはあり得ず、我が国は各方面からの侵略により戦争に巻き込まれ、こんなにあっさりと平和が崩されるのかという状況を目の当たりにすることとなる。それはすなわち、中国やロシアの上陸作戦を含め、日本各地が戦地になることである。そんな悲惨な状況にしてはならない。
台湾、米国、意志を同じくする国々の強い結束で、中国による台湾侵略を抑止していかなくてはならない。外交のみならず同志国による合同軍事訓練を行い、その強さと結束を中国に見せつけることも必要だ。現状は明日にでも、いや1秒後にでも台湾侵略が起きかねない段階まで来ている。