最後まで増税反対を主張したが……
税調の議論は初日の13日は増税反対や徹底議論をとの意見が圧倒的多数を占めた。しかし、それを受けて増税推進派が動員をかけたのか、2日目の14日には増税賛成の議員が少し増えた。2日目は、1日目に発言した議員は発言しない仕切りで行われたが、それでも反対が賛成を上回っていた。
そして3日目の昨日15日。私は一貫して最後まで増税反対を税調で主張したが、当初は「徹底的な議論を」と言っていた議員も主張が軟化していった。その理由は、増税の施行時期について、「令和6年以降の適切な時期とする」としたことや、宮沢洋一税調会長が「来年も議論して詳細な制度設計をする」と述べたことにある。
わずか3日の税調の議論で最終的に税制大綱には、令和9年度において増税で1兆円強を確保することが記述として載ってしまった。だが、私はこれはあくまでたたき台であると考えている。
やはり増税は国民感覚からはかけ離れている。今後1年かけて国民の皆様と議論し対話し、我々国会議員は研究と議論を重ねて財源を確保すべきである。政務調査会、税制調査会で徹底的に議論をすれば、防衛費増額は増税をしなくとも実現できるという結論に必ずなる。
そして、自民党は国民政党として、しっかりと国民の声を聞くべきだ。国民の声、被災地の声を聞いたならば、増税ということには絶対にならない。増税なき防衛費増額を実現するために、皆様とともに行動していく。