軍事情報ダダ漏れ!2⃣ 潜水艦への魚雷搭載動画が全世界配信!|小笠原理恵

軍事情報ダダ漏れ!2⃣ 潜水艦への魚雷搭載動画が全世界配信!|小笠原理恵

2019年4月1日、東京新聞は《宮古島の陸上自衛隊駐屯地に「弾薬庫」 島民には「保管庫」と説明 防衛省「説明不十分だった」》とスクープ。大きな役割を果たしたのは、市民団体の基地周辺の写真撮影、ドローンでの空撮だった……。日本政府はいつまでおおらかに自衛隊の情報を撮影させ続けるのだろうか。


なぜこれが軍事機密ではないのか?

潜水艦バースに係留中の潜水艦の魚雷投入口が開いており、潜水艦バースにブルーシートがかぶせられた魚雷らしいものが複数個置かれている。これがドローンで空撮されている。

潜水艦の外観撮影は問題ないと言っている自衛隊だが、この魚雷搭載情報は潜水艦の戦闘能力に直結する情報となる。にもかかわらず、なぜこれが軍事機密ではないのか?

動画投稿サイトには複数の潜水艦への魚雷搭載動画が存在する。魚雷搭載数が世界に配信されていることを問題視しないほど日本はバカなのか?

動画投稿サイトには魚雷搭載シーンまでは掲載されていないが、本当にスパイが撮影していたとしたら、その動画は投稿されない。本国に報告されることだろう。そう、このような動画が存在するだけで、そのすべてが撮影可能だったと推測される。

世界最高峰の通常動力型潜水艦の武力がこうやって監視されているのは間違いない。  

次はこちらだ。

乗組員が狙撃されるリスクもある

動画タイトルの逆探知用ソナー・ドームが開け放たれて見える動画だが、その装備が問題ではない。気になるのは、搬入している潜水艦乗組員の風貌が詳細に確認できる動画だということだ。また、搬入物の形状や個数の特定が可能な動画だということも恐ろしい。

こちらの動画は空撮ではない。おそらく、日本でもっとも近距離で潜水艦を見ることができる「アレイからすこじま」公園周辺からの撮影だろう。この位置から先ほどの魚雷搭載等の撮影が可能だということがわかる。

作業をしている潜水艦乗組員や納入業者の人物特定ができれば、基地の外で待ち伏せし、拉致や脅迫される危険がある。安倍元総理が暗殺事件後、銃撃テロの危険も高まっている。「アレイからすこじま」公園から乗組員が狙撃されるリスクもある。その危機感がないことが恐ろしい。

潜水艦乗組員は閉鎖された空間で平静さを長時間保つ強靭な精神力や高い身体能力を要求される。その貴重な人材を危険にさらすリスクは避けなくてはならないと思うのだが……。

人工衛星でドックや艦艇、基地内の様子はいくらでも撮影できる。もう手遅れだから気にするなという人たちもいる。しかし、一度泥棒に入られたから、カギをかけないでもいいと考えるだろうか?

中国は日本の防衛予算の6倍超の予算をかけている。だから海南島の潜水艦基地は地下にあり潜航したまま出航できる。この地下基地があれば、衛星写真から逃れることができる。日本も防衛予算が常に不十分だからあきらめてきただけで、予算があれば衛星からも情報を守ることは可能だ。

基地周辺を撮影されても何の問題もないと考えるのは、楽観的過ぎる。自衛隊基地の監視と撮影で防衛上の不利益があった事例がある。

関連する投稿


変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

自衛隊員の職務の性質上、身体的・精神的なストレスは非常に大きい。こうしたなかで、しっかりと休息できる環境が整っていなければ、有事や災害時に本来の力を発揮することは難しい。今回は変わりつつある現場を取材した。


終戦80年に思うこと「私は『南京事件』との呼称も使わない」|和田政宗

終戦80年に思うこと「私は『南京事件』との呼称も使わない」|和田政宗

戦後80年にあたり、自虐史観に基づいた“日本は加害者である”との番組や報道が各メディアでは繰り広げられている。東京裁判や“南京大虐殺”肯定派は、おびただしい数の南京市民が日本軍に虐殺されたと言う。しかし、南京戦において日本軍は意図的に住民を殺害したとの記述は公文書に存在しない――。


選挙妨害に屈しません!杉田水脈、絶対に負けられない戦い

選挙妨害に屈しません!杉田水脈、絶対に負けられない戦い

月刊Hanada 公式YouTubeチャンネルに投稿した『選挙妨害に屈しません!杉田水脈、絶対に負けられない戦い』の内容をAIを使って要約・紹介。


教科書に載らない歴史|なべやかん

教科書に載らない歴史|なべやかん

大人気連載「なべやかん遺産」がシン・シリーズ突入! 芸能界屈指のコレクターであり、都市伝説、オカルト、スピリチュアルな話題が大好きな芸人・なべやかんが蒐集した選りすぐりの「怪」な話を紹介!


旧安倍派の元議員が語る、イランがホルムズ海峡を封鎖できない理由|小笠原理恵

旧安倍派の元議員が語る、イランがホルムズ海峡を封鎖できない理由|小笠原理恵

イランとイスラエルは停戦合意をしたが、ホルムズ海峡封鎖という「最悪のシナリオ」は今後も残り続けるのだろうか。元衆議院議員の長尾たかし氏は次のような見解を示している。「イランはホルムズ海峡の封鎖ができない」。なぜなのか。


最新の投稿


変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

変わりつつある自衛官の処遇改善 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

自衛隊員の職務の性質上、身体的・精神的なストレスは非常に大きい。こうしたなかで、しっかりと休息できる環境が整っていなければ、有事や災害時に本来の力を発揮することは難しい。今回は変わりつつある現場を取材した。


【読書亡羊】雑誌「冬の時代」が過ぎて春が来る?  永田大輔・近藤和都(編著)『雑誌利用のメディア社会学』(ナカニシヤ出版)|梶原麻衣子

【読書亡羊】雑誌「冬の時代」が過ぎて春が来る? 永田大輔・近藤和都(編著)『雑誌利用のメディア社会学』(ナカニシヤ出版)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


昭和天皇と出光佐三の〝黙契〟|上島嘉郎【2025年9月号】

昭和天皇と出光佐三の〝黙契〟|上島嘉郎【2025年9月号】

月刊Hanada2025年9月号に掲載の『昭和天皇と出光佐三の〝黙契〟|上島嘉郎【2025年9月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


斎藤兵庫県知事を叩く消費者庁の正体|池田良子【2025年9月号】

斎藤兵庫県知事を叩く消費者庁の正体|池田良子【2025年9月号】

月刊Hanada2025年9月号に掲載の『斎藤兵庫県知事を叩く消費者庁の正体|池田良子【2025年9月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】

「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】

月刊Hanada2025年9月号に掲載の『「習近平失脚説」裏付ける二つの兆候|長谷川幸洋【2025年9月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。