「植民地支配」とも「侵略」とも言えない
韓国のプロパガンダの元になっているのは、日本の朝鮮統治が「植民地支配」「侵略」であったというものだが、これに対しても正確な事実を認識し、しっかりとした反論や説明ができるようにしておかなくてはならない。
私は平成27(2015)年3月に、村山談話における「植民地支配」「侵略」とは、我が国が行ったどのような行為を指すものか、定義は何か、を質問主意書で政府に質した。これに対する政府の閣議決定を経た回答は、「植民地支配及び侵略の定義については様々な議論があり、お尋ねについてお答えすることは困難である」というものであった。
政府の答弁は、日本政府としての見解のみならず、当時を含めた国際的な法解釈をもとに行われており、すなわち、当時の日本の統治は、「植民地支配」とも「侵略」とも言えないのである。
こうした事実を正確に世界に広げることで、韓国のプロパガンダに対抗していかなくてはならない。過去の韓国の歴史や、他民族に統治されたことを快く思わない人々がいることなど、韓国の国家としての特徴や国民性を理解した上で、韓国による嘘も織り交ぜながら行われるプロパガンダを防いでいかなければならない。
韓国のプロパガンダに加え、欧米においても「日本は帝国主義であった」という誤った認識から韓国側に立つ人々もおり、「いつも事実を言っているのは日本である」という認識を、政府は総力を挙げて広める必要がある。
私が各国で首脳や議員と会談すると、韓国や中国のプロパガンダが影響している発言が実際に見られる。政府のしっかりとした対応を促すとともに、私も各国訪問の際に国会議員として、最新のアジア情勢とともに正確な歴史を打ち込んでいきたい。