『「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本』㉔脅かされているのは「人権」そのもの

『「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本』㉔脅かされているのは「人権」そのもの

『目に見えぬ侵略』『見えない手』の入門書と言える『副読本』を発売! 二冊の大著から奥山真司氏監修のもとエッセンスを抜き出し、見開き40項目だけでシンプルに解説しています。その中から三項目を特別公開。今回は二つ目「人権」問題について。


中国共産党は自らへの批判を「外国人差別」に置き換え、中国に絡めとられた欧米の有識者たちも「中国警戒論は外国人恐怖症」と断じるが、少なくとも脅かされているのは「人権」そのものである中国よりもはるかに人権意識の高いオーストラリアが「人権」で攻撃されるのは皮肉と言うほかない。

「差別だ!」と言われて思考停止する前に、中国のウイグルやチベット、香港政策は一体何なのかを顧かえりみよう。ここを忘れると、人権意識を逆手に取られ、中国共産党を利する結果となる。

中国では、習近平を批判しただけで収監され、精神病院に送られる

2020年、太子党で企業経営者だった任志強は習近平の新型コロナウイルス対策を「裸でも皇帝を続ける道化」などと批判したところ拘束、起訴され、懲役18年と罰金420万元(約6500万円)の実刑判決を受けた。

2018年に上海で習近平のポスターに墨汁をかける動画をアップした董瑤瓊は精神病院に入院させられた。退院後、別人のようにやつれた彼女は2020年11月に「今は何の自由もない」「私の自由精神を殺そうとしています」とツイッターで告発したが、すぐに削除された。

中国共産党が攻撃しているのは人権と自由の普遍的価値そのものなのである。

「目に見えぬ侵略」「見えない手」副読本

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