内容はもちろんのこと、手に取ってまず、気付くのは、本好きの方なら思わずうなる丁寧なつくり。編集者なら「こんな凝った本を一度は作ってみたい」と思うほどだ。花田編集長も「こんな贅沢な本は今時、珍しい!」と大興奮。本の写真も工夫が凝らされており、書評集としてはもちろん、本の写真集のようにも楽しめる。
そう、この本自体が、電子書籍やテキスト情報だけでは味わえない「本そのものの愉しみ」を与えてくれるのだ。
「みち」から「きち」へ
本書は國學院大學のプロジェクト「みちのきち」の一環。キャンパス内にスペースを設け、「本との出会い」を演出する。
〈みちのきちは、たくさんの新たな本と出会える場所であり、好きなときに本を手にとることができる場所です。 沢山の「本」に出会い、未知のことを既知に変える基地、人生(道)の迷いに向き合う基地、機知に富んだ会話のできる大人になれるような本がある基地、そんな想いでこの空間を作り上げています。〉