みちのきち 私の一冊
「へぇ、この人がこの本を!」
「次代を担う若者である学生に、これぞという一冊を紹介してほしい」
そんな國學院大学の呼びかけに賛同した各界の著名人たちが、自身の経験や感想、本との出会いを綴った『みちのきち 私の一冊』(國學院大學ブックプロジェクト編集、弘文堂)。読書家の方のおススメの一冊を聞きたくても、読書家であればあるほど「一冊」を選ぶのは難しい。寄稿者たちは「学生のために、どの本をあげればいいだろう」と自分の学生時代を思い出すなど、読書の愉しみを知ってもらうための一冊を選ぶのに知恵を絞ったことだろう。
学生のために、というコンセプトだが、大人が読んでも抜群に面白い。寄稿者が作家、スポーツ選手、実業家、デザイナーなど幅広く、「へぇ、この人がこの本を!」「あの人とあの人が同じ本を薦めている!」など発見があるのだ。そして、「自分にとっての一冊はどの本だろう」と思いをはせたくなる。
執筆者には、月刊『Hanada』でもおなじみ、櫻井よしこさんや舞の海秀平さん、そして弊誌編集長の花田も寄稿。「へーっ、この一冊を紹介したんだ!」と編集部員も意外な発見が。さて、どんな本を挙げたかは……本書で確かめてほしい。