自衛隊式片づけ術 整理整頓が命を守る!|畠山大樹(お掃除レンジャー社長)

自衛隊式片づけ術 整理整頓が命を守る!|畠山大樹(お掃除レンジャー社長)

いま自衛隊の防災ノウハウが注目を集めていますが、実は片付け・掃除にも、目からウロコが落ちるテクニックがあるんです! 年末の大掃除に活用したくなる自衛隊式片付け術をご紹介!


整理整頓することはリスクヘッジでもあります。

自衛隊時代、私の部屋ではなかったのですが、整理整頓が苦手なAさんがいました。その人だけ、いつも初動が遅く、周りに迷惑をかけることも多かった。

ある日、急遽、翌日に山ごもりの訓練をすることになりました。私は普段からきちんと整理整頓していますから、5分もかからずに翌日の準備は完了。しかしAさんは整理が悪いから、準備に夜遅くまでかかっていた。

翌日、Aさんは寝不足でフラフラ。山をずっと歩き続ける訓練で限界に達し、脱落していました。

これが戦場だったらどうでしょう。準備に時間がかかって、寝不足による不注意で怪我をしてしまった。そしたら、彼を介護する人が必要になります。一人のミスによって、大きく戦力が削がれるのです。

これは、ビジネスマンにも通じる話ではないでしょうか。明日、急に出張に行かなくてはならなくなったとします。その時、整理が悪いと準備に時間がかかります。夜遅くまでかかって寝不足になったら、翌日の仕事のパフォーマンスにも響きます。さっと準備ができたら、あまった時間で残っている仕事を片付けられたかもしれません。整理のいい人と悪い人では、人生の「持ち時間」も変わってくるのです。

教官からはいつもこう言われていました。

「一瞬で行動できるように、一生整頓し続けろ」

災害大国・日本では、一瞬の遅れが命を左右することもあります。ぜひこの年末年始、先述したようなことを気にしながら、大掃除してもらいたいと思います。
(月刊『Hanada』2019年2月号より転載)

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著者略歴

畠山大樹(はたけやま・だいき)

https://hanada-plus.jp/articles/266

株式会社お掃除レンジャー代表取締役。1990年、北海道生まれ。 大学卒業後、陸上自衛隊の精鋭部隊、第1空挺団(パラシュート部隊)に入隊。 日本一過酷とされる訓練を経験する。 備品ひとつなくすことが命にかかわる厳しい状況下で、徹底的に整理整頓、片付けの大切さを叩き込まれる。 退団後、自衛隊で培った技術を生かして清掃会社「お掃除レンジャー」を起業。 ホテルや民泊、個人宅など月間約1000件以上の清掃業務を請け負っている。 不屈の精神と高い技術を武器に、日本一のお掃除部隊を目指す。

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