中村時広愛媛県知事の虚偽答弁!【告発レポート第2弾】|長谷川学

中村時広愛媛県知事の虚偽答弁!【告発レポート第2弾】|長谷川学

70億円もの血税が投じられた前代未聞の大規模環境汚染。その責任者である中村時広愛媛県知事は現在に至るまで一切の説明責任を果たしておらず、そればかりか虚偽答弁を重ね逃げ回っている。愛媛県内で絶大な権力を誇る知事に対してメディアも忖度し完全に沈黙。地方行政の驚くべき腐敗を徹底追及する告発レポート第2弾!


黒塗り広告についての質問もあった。

「広告という話だが、全国紙と地方紙で、広告の中身が一部、加工されている部分があったが、そのあたりはどのような」  

この質問には、新聞社側の知事への忖度を疑う含意もあったように思うが、中村氏は「それは、私は全然関知していないし、知らないです。はい」とスルーした。  

また、「このタイミングで出たことについては、何か」との質問にも、謀略説をにおわせる発言をした。

「何かあるんでしょうね。例えば、選挙の絡み。選挙の日程であるとか」  

さらに中村氏は、愛媛県と訴訟になっている企業があることをあえて持ち出し、「いま、一審、二審とも県が勝訴していますので、佳境を迎えていますので、そんなところも、ひょっとしたらですよ、影響しているのかなというふうにも思います」  

舞台裏を知っている私からすると噴飯ものの発言だが、一つだけ指摘しておくと、私は今回の報道に当たって、中村氏の県知事選挙に影響を与えるのを避けるため、県知事選が終了するまで、あえて地元取材を控えていた。  

中村氏は2018年11月の知事選で3選されたが、私はそれを見届けてから地元での取材を始め、そして当選後に報道した。  

もっとも、中村氏のこれらの発言は他愛のない邪推の類で、とくに目くじらを立てる必要もない。 だが、中村氏の発言には看過できないものがいくつもある。そのなかには、明らかな虚偽も含まれているように思う。

中村氏の発言には、自分に都合のいいように事実を捻じ曲げようとする意図すら感じられ、到底、看過できない。  

そこで、前回、私が指摘した事実関係を以下で要約して再録し、それとの比較で中村氏の発言の問題点を浮き彫りにしたいと思う。

中村知事の虚偽答弁に対して記者からは何ら追加質問等は出なかった(愛媛県庁HP「平成30年度1月知事定例記者会見(平成31年1月31日)の要旨について」より)

記者から追及を受けない中村知事はまさに「言いたい放題」(愛媛県庁HP「平成30年度1月知事定例記者会見(平成31年1月31日)の要旨について」より)

事実は闇に葬られ、血税70億円が投じられていく……(愛媛県庁HP「平成30年度1月知事定例記者会見(平成31年1月31日)の要旨について」より)

70億円もの血税を投入

関連する投稿


被害者続出でも国は推進の異常! 成年後見制度は 「国家によるカツアゲ」|長谷川学

被害者続出でも国は推進の異常! 成年後見制度は 「国家によるカツアゲ」|長谷川学

なぜ国連勧告を無視し続けてまで政府は成年後見制度を促進するのか? なぜ新聞やテレビは被害者が続出しているにも拘わらず報じないのか? いまも平然と行われ続けている弱者を喰いモノにする「国家によるカツアゲ」。その実態を告発する。


枝野幸男クン、あんたアホや|九段靖之介

枝野幸男クン、あんたアホや|九段靖之介

衆議院選挙で立憲民主党と日本共産党とが選挙協力をし、立憲が仮に、万が一、あり得ないだろうが、衆院選で政権を取ったら、共産党は「限定的な閣外からの協力」を行うことで合意。いまや「立憲共産党」とも言われているが、この合意から想起するのは、ソ連共産党の権力構図だった――。


菅総理のコロナ対応は「先手、先手」だ|下村博文(自民党政調会長)

菅総理のコロナ対応は「先手、先手」だ|下村博文(自民党政調会長)

菅総理はコロナ対応と経済とのバランスを考えたギリギリの判断を行っている。野党もメディアも無責任すぎる!自民党政調会長が「コロナ対応後手、後手」批判に全て答える。(聞き手:政治評論家・田村重信)


北京五輪の開催地変更を求めよ|櫻井よしこ

北京五輪の開催地変更を求めよ|櫻井よしこ

今こそ問うべきだ。世界を大中華主義で染めたいのか。人権弾圧を続けて民主主義を息絶えさせたいのか。国際法を中華の法の支配に替え、世界秩序を大転換したいのか、と。


“ネット財閥”が民主主義を殺す|久保弾(ジャーナリスト)

“ネット財閥”が民主主義を殺す|久保弾(ジャーナリスト)

現代の公共広場(アゴラ)たるネット空間。 自由に議論できたはずのアゴラが、ネット財閥によって危機にひんしている。 トランプのアカウント停止を支持する自称リベラル派エリートたちの欺瞞を暴く!


最新の投稿


【川勝劇場終幕】川勝平太とは何者だったのか|小林一哉

【川勝劇場終幕】川勝平太とは何者だったのか|小林一哉

川勝知事が辞任し、突如、終幕を迎えた川勝劇場。 知事の功績ゼロの川勝氏が、静岡に残した「負の遺産」――。


【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

チマチマした少子化対策では、我が国の人口は将来半減する。1子あたり1000万円給付といった思い切った多子化政策を実現し、最低でも8000万人台の人口規模を維持せよ!(サムネイルは首相官邸HPより)


【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは  『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは 『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。