黒塗りにされた新聞広告
先月号(2019年3月号)の告発レポート「中村愛媛県知事に重大疑惑」は大きな反響を呼んだ。編集部には問い合わせや激励の電話が数多く寄せられた。
思わぬ波紋も起きた。愛媛新聞社が先月号の本誌の宣伝広告のうち、私のレポート部分の見出しや中村時広知事の写真などの掲載を拒否したのだ。
本誌は見出しを伏字にすることも提案したが、愛媛新聞社側は受け入れず、やむなく本誌は、当該部分の広告を黒塗りにせざるを得なかった。こうして2019年1月28日の愛媛新聞朝刊には、一部が黒塗りの異例の広告が載った。
本誌は、同じ広告を愛媛県内発行の読売、毎日両紙にも出稿し、こちらは問題なく掲載されている。
私は「表現の自由」を振りかざすつもりはないが、読売、毎日両紙に比べ、愛媛新聞社の対応は、いささか常軌を逸しているのではないか。
私のレポートは、1月31日に愛媛県庁で行われた中村時広知事の定例会見でも取り上げられた。 中村氏は「すごいお金かかっていますよね。あれだけの記事を書き、新聞社さんに広告まで出しているんですから、そこには何かあるのかなというふうに疑ってはしまいますね」と思わせぶりな発言をし、“謀略”をにおわせた。
あとで詳しく触れるが、こうした思わせぶりな言い回し、謀略説を持ち出しての対人攻撃と責任転嫁、あるいは論点逸らしは、中村氏の最も得意とするところである。
中村知事に関する疑惑を報じた記事箇所が全て黒塗りにされた愛媛新聞の広告(下)
上は通常版。