安田菜津紀氏:そもそも昨年の参院選から自民党総裁選を経るまでも政治空白は生み出されてきた。せめてその空白を埋めるためにあらゆる方策をとらなければいけない時期に、なんでこの判断なのか。その空白の中でもがいている人達の声を聞いていないのか、無視しているのか。
その物価高対策だったり、生活に直結する切実な課題を後回しにしてまで、しかも自治体職員に多大な負担をかけて、多額の税金を投入して、自己都合としか思えないような解散は身勝手ですよね。
定期的に予定されている参院選を「政治空白」とするのはどうかと考えます。
また、参院選から自民総裁選の間は、米国との本格的な関税交渉がありました。与党の総裁選である自民総裁選についても、その議論は国民の大きな関心事であり、これを政治空白とするのもどうかと考えます。
その後の臨時国会では、生活に直結する2025年度補正予算が可決されました。10月21日に召集され、12月17日に終了した会期は特段短いとはいえません。
安田氏が「空白のなかでもがいている人達」というのは具体的に誰なのか、またその人達の声を政権が「聞いていない」「無視している」といえるのか、問いかけがあまりにも抽象的であり、個人の「お気持ち」による中傷の可能性があります。
そもそも、国民の声を最もよく聞く方法こそ選挙に他なりません。逆にもし高市総理が解散を選択して政権基盤を固めないのであれば、約80%にも及ぶ高市政権を支持する人達の声を無視することになります。安田氏の主張には論理的整合性がありません。
また、自治体職員に多大な負担をかけることを根拠に選挙を否定するなど、本末転倒も甚だしい暴論です。選挙費用も民主主義のコストです。
さらに「自己都合」「身勝手」というのは【人格攻撃 ad hominem】です。個人の価値観で政治家を悪人に仕立てて非難するのはフェアではありません。前出の伊藤氏と比べてコメントの質がかなり低いといえます。
この情報化時代のテレビメディアにとって重要なのは、視聴者が物事の可否を判断するのに資する客観的で中立な材料であり、主観的で偏向した個人の判断ではありません。


