「首相が恣意的に時期を選んで解散してよい」というのは、政府のこれまでの一貫した憲法解釈です。7条解散を禁止するには、憲法解釈を変えるか憲法を変えるしかありませんが、残念ながら護憲派の『サンデーモーニング』からすれば、そのいずれも重大な悪行に他なりません(笑)。
また、「旧統一教会の問題だったり、高市政権としても自民党としても覆い隠したくなるような課題が山積みなこのタイミングでの解散」というのは「説明責任の放棄」ではなくむしろフェアな解散といえます。
なぜなら、覆い隠したくなるような課題が山積みならば、国民は高市政権や自民党に反対票を投じるからです。この発言には論理的整合性がありません。
解散で伝家の宝刀を振るうのは国民
さらに、「準備や熟議の時間もないなか、突然一方的に選べと迫ってくること自体が問題」というのもおかしな話です。
民主主義国家において国民は主権者であるのですから、常に政治に関心を持ち、いざ解散となれば態度を決する義務があります。政権に信を与えたくなければ、反対票を投じればよいのです。
解散で伝家の宝刀を振るうのは、政権ではなく主権者である国民です。民主主義の根本をはき違えているのは安田氏の方です。
このように安田氏が主観的で偏向した個人の判断を主張する一方で、伊藤氏は物事の可否を判断するのに資する客観的で中立な材料を視聴者に与えています。
伊藤さゆり氏:タイミングの問題、それから選挙の頻度の問題、様々な問題がある一方で、逆に今、日本を取り巻く環境が、特に米国の戦略転換ということで大きく変わっているこのタイミングで民意を示す機会を得られることを、私たちが有効に活用しなければいけないという発想も大事だと思っています。
高市政権発足から3か月ということなんですけれど、市場の動きが大きく変わったということですし、それから中国との関係が緊張を帯びたということも変化だと思います。
ここに対する見方というのが、「だから高市政権でなければダメなんだ」と、「市場も成長戦略を歓迎している」という見方もあれば、逆に「中国とのより穏当な関係」それから「積極財政の継承なんだ」という見方もあると思うんですね。
今回の選挙の結果というのは、そういったバランスが日本全体の民意としてどちらに傾きをもっているのかということを示す機会でもあると思います。そういう意味で、非常に今回は国外からも注目される選挙ではないかなと思いますので、高市総理のメッセージと野党の対案をしっかりと見極めて一票を投じる必要があると思います。
あえて言わせていただければ、『サンデーモーニング』の輝く将来のためには、寺島御大、伊藤氏のような優れたアナリストを2人、そして松原氏というコメンテーターの布陣で放送に臨めば、いい番組になるのではないかと思う次第です(笑)


