日本人だけが知らない「新型コロナ起源説」世界の常識|掛谷英紀

日本人だけが知らない「新型コロナ起源説」世界の常識|掛谷英紀

新型コロナウイルスが武漢ウイルス研究所で作られ、流出したものであるという見解は、世界ではほぼ定説になっている。ところが、なぜか日本ではこの“世界の常識”が全く通じない。「新型コロナウイルス研究所起源」をめぐる深い闇。


2024年12月、米下院コロナウイルス・パンデミック特別小委員会が新型コロナウイルスは研究所起源の可能性が高いと結論づける報告書を発表した[5]。これを政治的なものだと批判する人もいたが、共和党、民主党の両方が証人を呼び、2年にわたって数十回の公聴会と聞き取り調査を繰り返して到達した結論である。

米下院の報告書発表以降、実名による内部告発が相次いだ。2024年12月15日、米国防総省の元高官ジョン・マイヤーズは、2019年10月から12月にかけて、米軍統合参謀本部が、新型ウイルスが中国の研究所から漏れたと繰り返し報告を受けていたことを暴露した[6]。

続いて12月26日、ウォール・ストリート・ジャーナルが、FBIのジェイソン・バナン、米国防情報局国立医療情報センターのジョン・ハーダム、ロバート・カットリップ、ジーン-ポール・クリスティエンらが、新型コロナウイルスが人工的に改変された証拠を見つけていたのに、国家情報長官のアブリル・ヘインズが口封じをしたと報じた[7]。

CIA「研究所起源の可能性が最も高い」

Getty logo

2025年1月20日にトランプ政権が誕生すると事態はさらに動いた。1月23日、トランプ第一次政権で国家情報長官を務めたジョン・ラトクリフがCIA(中央情報局)長官に就任した。その2日後、CIAは新型コロナウイルスの起源について、天然起源・研究所起源のどちらとも判断できないというそれまでの見解を撤回し、研究所起源の可能性が最も高いと見解を改めた[8]。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は1月31日の会見で、この件について記者から質問を受けた。それに対して、彼女は「数年前、トランプがCOVIDは中国の研究所起源だと言ったとき、この部屋にいる人たちは彼が陰謀論を吐いていると嘲ったが、今我々はそれが確かな真実だと知っている」と答えた[9]。

カネで意見を変えたCIA調査官

関連する投稿


トランプのマドゥロ拘束 国際法では悪を倒せない|黒井文太郎【2026年3月号】

トランプのマドゥロ拘束 国際法では悪を倒せない|黒井文太郎【2026年3月号】

月刊Hanada2026年3月号に掲載の『トランプのマドゥロ拘束 国際法では悪を倒せない|黒井文太郎【2026年3月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


夫婦でロシア入国禁止の理由とは?|石井英俊

夫婦でロシア入国禁止の理由とは?|石井英俊

民間人にまで及ぶ「ロシア入国禁止措置」は果たして何を意味しているのか? ロシアの「弱点」を世界が共有すべきだ。


米国を破壊するトランプの“ラ米化”|上野景文(文明論考家)

米国を破壊するトランプの“ラ米化”|上野景文(文明論考家)

トランプ政権の下で、混迷を極める米国。 彼の目的は、いったい何のか。 トランプを読み解く4つの「別人化」とは――。


チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

チャーリー・カーク暗殺と左翼の正体|掛谷英紀

日本のメディアは「チャーリー・カーク」を正しく伝えていない。カーク暗殺のあと、左翼たちの正体が露わになる事態が相次いでいるが、それも日本では全く報じられない。「米国の分断」との安易な解釈では絶対にわからない「チャーリー・カーク」現象の本質。


「自動車王」も「英雄」も見事にはまった“陰謀論”|松崎いたる

「自動車王」も「英雄」も見事にはまった“陰謀論”|松崎いたる

「単なるデタラメと違うのは、多くの人にとって重大な関心事が実際に起きており、その原因について、一見もっともらしい『説得力』のある説明がされることである」――あの偉人たちもはまってしまった危険な誘惑の世界。その原型をたどると……。


最新の投稿


選択的夫婦別姓は「家族死滅」への道|池田良子【2026年3月号】

選択的夫婦別姓は「家族死滅」への道|池田良子【2026年3月号】

月刊Hanada2026年3月号に掲載の『選択的夫婦別姓は「家族死滅」への道|池田良子【2026年3月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


アメリカ対中政策のジレンマ 「アトラスの時代」は終わった|岩田清文【2026年3月号】

アメリカ対中政策のジレンマ 「アトラスの時代」は終わった|岩田清文【2026年3月号】

月刊Hanada2026年3月号に掲載の『アメリカ対中政策のジレンマ 「アトラスの時代」は終わった|岩田清文【2026年3月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


【今週のサンモニ「#ママ戦争止めてくるわ」や田中優子氏が日本を危うくする|藤原かずえ

【今週のサンモニ「#ママ戦争止めてくるわ」や田中優子氏が日本を危うくする|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


トランプのマドゥロ拘束 国際法では悪を倒せない|黒井文太郎【2026年3月号】

トランプのマドゥロ拘束 国際法では悪を倒せない|黒井文太郎【2026年3月号】

月刊Hanada2026年3月号に掲載の『トランプのマドゥロ拘束 国際法では悪を倒せない|黒井文太郎【2026年3月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


ロ・中・イラン・北朝鮮 悪の枢軸四カ国大混乱|長谷川幸洋【2026年3月号】

ロ・中・イラン・北朝鮮 悪の枢軸四カ国大混乱|長谷川幸洋【2026年3月号】

月刊Hanada2026年3月号に掲載の『ロ・中・イラン・北朝鮮 悪の枢軸四カ国大混乱|長谷川幸洋【2026年3月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。