バラマキと減税をめぐる各党の状況ですが、自民党がバラマキを掲げて断念、日本維新の会・国民民主党・立憲民主党が消費税減税による大型の減税案を掲げています。
ここで、バラマキも減税も金の使い道を国民の自由な考えに任せるという意味で、条件が整えば一つの方策です。
しかしながら、①インフレが加速している、②財政赤字が深刻な状況である、③急上昇した長期金利がトランプ関税で不安定化しているという現在の経済状況を考慮すれば、この深刻な状況をさらに悪化させるバラマキと減税は最悪の政策といえます。
インフレ状態の今こそ効果的なのは、財政赤字を削減することです。
ちなみに、現金給付と消費税減税を比較すれば、1回下げると再び上げるのが困難となる消費税減税よりは、1回で完結する現金給付の方がまだマシといえます(笑)。
そのためにすぐにでもできることとしては、
①財政出動の回避(特に教育無償化などの裁量行政の停止)
②高齢者医療の窓口3割負担
そして構造改革としては
③労働市場の流動化
④アジアの成長企業を呼び込む法人税減税
⑤原発を主力電源とするフランス型の電力改革
などであると考えます。