なべやかん遺産|「ゴジラフェス」

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芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「ゴジラフェス」!


エリアで売られている魅力的な飲食類。

神に遭遇!

ゴジラ界の神・若狭新一さんにお会い出来た!

ステージエリアをぷらぷらしていると若狭新一さんに会った。若狭さんはミレニアムシリーズのゴジラ造形を手掛けた人。(GMKゴジラを除く)なので、この空間では神的存在。ゴジラ・フェス会場を一緒に歩いていると多くの人に声を掛けられ写真撮影を求められていた。さすが神!
 
若狭さんが塗装したかわいらしいゴジラフィギュアが展示されていた。「この色はミレニアムゴジラと同じ色で塗ったよ」と言うので詳しく話を聞くと、ミレニアムゴジラの緑色は一般的なスプレーの色だそうだ。
 
その理由は撮影現場で修理する時に調合して作った色だと、その時々によってむらが出てしまうので、一般的なスプレーを使ったそうだ。撮影現場は時間との闘いだし。こういった豆知識を聞けるのって良いよね。
 
ゴジラ・フェスで『ゴジラ-1.0』の山崎監督の新作ゴジラ映画が製作される事が発表された。シン・ゴジラ以降、ゴジラがCGになってしまっているのが残念で仕方がない。やっぱり日本の伝統である着ぐるみが良い。CGの素晴らしさもわかるので、出来る事なら着ぐるみ特撮にCGを乗せてより良いものにしてくれたら嬉しい。否定するわけじゃないが、オールCGゴジラは残念な気持ちになってしまう。
 
ゴジラは実物があるのと無いのでは違う気がする。自分は実写特撮が好きなのでどうしても着ぐるみを作って欲しい。なぜなら、そこから生まれる美しさがあるのを知っているので。
 
確かに現代のCGは素晴らしいが、どうしてもアニメを見せられている気がしてくる。マーベル作品やスターウォーズでも多くのCGが使われているが、実際に作った物にCGをかけているのでとても素晴らしい映像になっている。

『ゴジラ-1.0』がハリウッドのアカデミー賞で賞を取ったが、CGだけに頼らず造形物にも拘って欲しい。それこそ本当のゴジラ愛な気がする。
 
ゴジラ映画ではゴジラが主役だ。人間ドラマで主役をCGにしないのと同じ感覚でいて欲しい。特撮は手品やイリュージョンと同じだと思っている。実際に物を作って皆を驚かせて欲しい。そこにCGを乗せてさらに凄い映像が観たい。
 
山崎貴監督のような天才ならきっと素晴らしいゴジラ映画になるだろうから是非そうして欲しい。山崎監督の手品が観たいと心から願っている。
 

若狭さん塗装のゴジラ。ミレニアムゴジラと同じ色で塗られている。欲しい~。

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