明石元二郎大佐によるロシア帝国内部の撹乱工作活動
最後に歴史を一つ振り返っておきたい。日本はかつて日露戦争に勝利した。もちろん、東郷平八郎大将の日本海海戦、大山巌元帥の奉天会戦、乃木希典大将の旅順陥落など陸海軍の大勝利があっての戦勝だが、それだけで勝ったわけではない。
忘れてはならないことは、明石元二郎大佐によるロシア帝国内部の撹乱工作活動が大きな成果をあげたことだ。明石大佐の活躍は陸軍10個師団にも相当する成果とまで当時言われている。実は、私はフォーラム初日の発言でこの明石大佐の話もした。日露戦争における明石大佐の工作活動による対ロ勝利を思い出す時、今回「ロシア後の自由な民族フォーラム」に対してロシア外務省が激烈な反応を示したことも、然もありなんと思えてくるのである。
感謝状
自由インド太平洋連盟副会長。1976年、福岡市生まれ。九州大学経済学部卒業。経済団体職員などを経て現職。アジアの民族問題を中心に、国内外にネットワークを持つ国際人権活動家。