単なる「言い間違え」を大々的に報道
まず、TBSの報道からわかるように、野村大臣の発言は、歩きながらの記者団の質問に対して「汚染水」と「言い間違えた(大臣談)」のであり、記者団が大臣に対して言い間違えか否かを事前に確認すれば、誤解が拡散されることもなく、日本社会の混乱も中国共産党による政治利用も回避することができました。
しかしながら、極めて卑劣にも、マスメディアは、「言い間違えた」とする大臣の見解を得ずに、発言を大々的に報道して拡散したのです。
この日本のマスメディアの行為は、風評被害の回避よりもショッキングな報道ネタ作りを優先したものと言えます。彼らは、大臣の意図のない明らかなヒューマンエラーを悪用して、言葉狩りを行ったのです。まさに日本のマスメディアはマスゴミそのものです。
こんな不誠実な引っかけ報道がまかり通るのであれば、例えば『サンデーモーニング』でアナウンサーが原稿を読み間違えた場合(日常茶飯事のことです)には、意図の有無にかかわらず、いちいち大問題化する必要があると言えます。
ただこの欺瞞は、この日の『サンデーモーニング』の報道に比べれば、まだマシでした。なんと、『サンデーモーニング』は、これまでに「汚染水放出」というデマを番組で意図的に繰り返し主張してきたにも拘らず、大臣の無意図で文脈も不明の「汚染水」という単なる言い間違えを問題視したのです。
詳しくはHanadaプラス「今週のサンモニ」の先週の記事(下記)を参照してください。
【今週のサンモニ】「汚染水放出」と風評加害を拡散する『サンデーモーニング』|藤原かずえ | Hanadaプラス
https://hanada-plus.jp/articles/1368『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。今週は原発処理水放出を巡って、イチャモンをつけまくっております。
<2021年5月2日>
青木理氏:原発事故をこの国は起こし、10年たっても皆さんご存じの通り、汚染水を放出するという話をしている。「アンダーコントロール」とか「復興五輪」とか嘘だ。
<2022年2月13日>
青木理氏:貯まり続けている処理するという汚染水も海洋放出しようじゃないかという動きがあった。
<2023年7月9日>
目加田説子氏:汚染水の放出も、最低30年くらいはこれから続く。
『サンデーモーニング』こそが、公共の電波を使って「汚染水放出」デマを繰り返していた日本最大級の風評加害者なのです。番組の欺瞞は続きます。