【埼玉県川口市 クルドの現場を行く①】不良・犯罪行為は本当か?|西牟田靖

【埼玉県川口市 クルドの現場を行く①】不良・犯罪行為は本当か?|西牟田靖

「クルド人がかわいそうってのもいいけど、この地域に住んでいる子供たちの、そういう現状を見てから言ってくださいよ」と川口市議会議員である奥富精一氏。「そういう現状」とはどういう現状なのか、現場を取材した――。


深夜の集会、放尿、つば吐き、ナンパ……

奥富氏の運転する車は、蕨駅東口から近くのパチンコ屋前の路地へと進む。

「今もいますね。中東系の外国人ずっと張っていて、通行する女性に声をかけてナンパをするんです」

日本人女性と結婚できれば、配偶者としての在留特別許可が下りる可能性が高い。その機会を狙って声を掛け続けているのだという。

車道である東口駅前通りに出る。するとまもなくクルド人が経営しているトルコ料理屋が見えた。その前には、日中堂々、白い外車が停まっている。

「このポルシェも彼らのものですよ。路駐はしょっちゅうです」

この車の所有者はいったいどうやってこの車を手に入れたのだろうか。意外と羽振りが良かったりするのだろうか。そもそも免許は持っているのだろうか。

その後、車は2~3キロ先の芝・前川・上青木へと進んだ。この付近は奥富氏がツイートに記した地名。クルド人がもっとも住んでいるのがこの地域だ。

奥富氏の車は、大きな駐車場を持つドラッグストアの前に停まった。数十人の中東系の男性たちが集まり、暴動のように小競り合いをしている――そんな、とても日本とは思えない衝撃的な映像がジャーナリストである石井孝明さんのツイッターにて公開されたことは先に触れた。

ここがまさにその場所だ。

「深夜の集会もうるさいですし、放尿、つば吐き、夜騒ぎ、駅前のナンパ……。ドラッグストアでの数十人の騒動、あの映像ほどのものは見たことがないけど、なにかあると10人ぐらいならすぐ集まってきますよ」

ドラッグストアの壁には英語が併記された「不法投棄は犯罪です!」という文面の警告ポスターが何枚も貼られており、不法投棄がしばしばあることが見て取れた。

《ドラッグストア前への不法投棄が珍しくないようだ》
(撮影:筆者)

車を降りて、店内に入り、パート店員の中年女性に話しを伺ってみた。「中東系のお客さんはよく来られますよ。万引きですか? なくはないですね」とさらりと言う。

外に出て、住民に話しを聞いた。店の向かいの集合住宅に住む還暦ぐらいの男性は言う。

「この辺りに不良外国人がいっぱい来て夜騒がしくしたりします。そういうのはけっこう頻繁にある。うるさくてうるさくて。あとここから200メートル先の公園で殴り合いやって人が倒れたりしてたこともあったね」

さらに男性は続けた。

「この建物(3階建て)に住んでいる日本人は3人だけ。あとは全部、中東の人たち。クルドかトルコか? それは知らない。とにかくね、ここには若い子だけじゃなくて、男女年齢関係なく大人から子供までいろいろ住んでいる。言葉で言い表せないぐらい困ってますよ。俺は今も住んでいるけど他の人は出て行ってしまった。日常的な事だからたまらない。大量のチラシを下に落っことしたり、私のところに入れていたり。夜中騒ぐし道路におもちゃを出しっぱなしだし。とにかく常識がなくてめちゃくちゃ」

彼にお礼を言うと、「ぜひ書いてください」と念を押された。

(撮影:筆者)

関連する投稿


トランプ前大統領暗殺未遂と政治家の命を軽視する日本のマスメディア|和田政宗

トランプ前大統領暗殺未遂と政治家の命を軽視する日本のマスメディア|和田政宗

7月13日、トランプ前大統領の暗殺未遂事件が起きた。一昨年の安倍晋三元総理暗殺事件のときもそうだったが、政治家の命を軽視するような発言が日本社会において相次いでいる――。


安倍元総理の命日にあたり、その功績を改めて記す|和田政宗

安倍元総理の命日にあたり、その功績を改めて記す|和田政宗

本日は安倍晋三元総理の命日。安倍元総理が凶弾に倒れてから2年を迎えた。改めてご冥福をお祈りするとともに、非道な暗殺を満身の怒りをもって非難する。


辺野古の反基地運動には極左暴力集団が入り込んでいる|和田政宗

辺野古の反基地運動には極左暴力集団が入り込んでいる|和田政宗

6月28日の午前10時過ぎ沖縄県名護市安和で、辺野古の反基地運動により警備員に死者が出てしまった。反基地運動の活動家たちは、これまでも走行しようとするダンプカーの下に入り込むなど危険な行為を繰り返していた。そして、今回、それを制止しようとした警備員が亡くなったのである――。


憲法改正の国会発議はいつでもできる、岸田総理ご決断を!|和田政宗

憲法改正の国会発議はいつでもできる、岸田総理ご決断を!|和田政宗

すでに衆院の憲法審査会では4党1会派の計5会派が、いま行うべき憲法改正の内容について一致している。現在いつでも具体的な条文作業に入れる状況であり、岸田総理が決断すれば一気に進む。


6月10日施行の改正入管法で一体、何が変わるのか?|和田政宗

6月10日施行の改正入管法で一体、何が変わるのか?|和田政宗

不法滞在者や不法就労者をなくす私の取り組みに対し、SNSをはじめ様々な妨害があった――。だが、改正入管法施行の6月10日以降、誰が正しいことを言っているのか明らかになっていくであろう。(写真提供/時事)


最新の投稿


【読書亡羊】初めて投票した時のことを覚えていますか? マイケル・ブルーター、サラ・ハリソン著『投票の政治心理学』(みすず書房)

【読書亡羊】初めて投票した時のことを覚えていますか? マイケル・ブルーター、サラ・ハリソン著『投票の政治心理学』(みすず書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】暴力を正当化し国民を分断する病的な番組|藤原かずえ

【今週のサンモニ】暴力を正当化し国民を分断する病的な番組|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


正常脳を切除、禁忌の処置で死亡!京都第一赤十字病院医療事故隠蔽事件 「12人死亡」の新事実|長谷川学

正常脳を切除、禁忌の処置で死亡!京都第一赤十字病院医療事故隠蔽事件 「12人死亡」の新事実|長谷川学

正常脳を切除、禁忌の処置で死亡――なぜ耳を疑う医療事故が相次いで起きているのか。その実態から浮かびあがってきた驚くべき杜撰さと隠蔽体質。ジャーナリストの長谷川学氏が執念の取材で事件の真相を暴く。いま「白い巨塔」で何が起きているのか。


トランプ前大統領暗殺未遂と政治家の命を軽視する日本のマスメディア|和田政宗

トランプ前大統領暗殺未遂と政治家の命を軽視する日本のマスメディア|和田政宗

7月13日、トランプ前大統領の暗殺未遂事件が起きた。一昨年の安倍晋三元総理暗殺事件のときもそうだったが、政治家の命を軽視するような発言が日本社会において相次いでいる――。


【今週のサンモニ】テロよりもトランプを警戒する「サンモニ」|藤原かずえ

【今週のサンモニ】テロよりもトランプを警戒する「サンモニ」|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。