【読書亡羊】なぜプーチンや金正恩は核による威嚇をやめないのか ブラッド・ロバーツ著、村野将監訳・解説『正しい核戦略とは何か』(勁草書房)

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その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする週末、もとい、今年最後、年末書評!


年末にこそお勧めしたい理由

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年明け早々に、「世界終末時計」の残り時間が発表される。「世界終末時計」とは、原子力科学者会が発表する核戦争の危機、現在は気候変動なども要素に加えた、人類社会の終焉までの残り時間を示す。

2022年1月には「残り100秒」と、これまでで最も少ない残り時間となった。2017年にはトランプ大統領の就任もあり、一年で30秒進んだ。となれば、戦争中に核の使用をちらつかせるプーチン大統領の言動は、一体何秒、この針を進めてしまうのか。

そんなことを考えながら、年末年始の時間のある時に、じっくり腰を据えて「歯ごたえ」のある本書に取り組んでみるのもいいのではないか。

まずは新終章の「日本の読者のためのその後の展開と課題」、「監訳者解説・あとがき」から読むことをお勧めしたい。

梶原麻衣子 | Hanadaプラス

https://hanada-plus.jp/articles/712/

ライター・編集者。1980年埼玉県生まれ。月刊『WiLL』、月刊『Hanada』編集部を経てフリー。雑誌、ウェブでインタビュー記事などの取材・執筆のほか、書籍の編集・構成などを手掛ける。

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